名作『快傑ズバット』と『ザンボット3』がもたらしたものー葛藤です


【復讐劇だったヒーローもの】

過去ログで

凛とした態度

という表現をしましたが、私の勝手な固定観念で『快傑ズバット』の宮内洋演じる早川健をイメージしていたのですが、この物語って友人の飛鳥五郎を殺した人間を見つけ出す復讐劇であり、映画『スターウォーズ』でも『ジェダイの復讐』が『ジェダイの帰還』とするかえられたように、復讐は負の連鎖を生み今ではよくないとされていて、ある種の禁忌目録インデックスで、1万3000冊の魔導書の一冊に該当するものと思われます。

男を惹きつける魅惑の何かがあるのです。

快傑ズバット シーズン1 (83) 1977


【復讐劇はやめよう】

中毒性の何かがあるといえども、私もまたその復讐劇は非常に良くないと思っている人間であり、こういうのもモッズの森山達也が「誰も人を裁くことはできない」とするような考えを、ライブのMCや歌などを通じて成長していく上に信念にオーバーライドされたこともあると思いますが、こうやって人間は勧善懲悪の0か1かのビット思考の小二(小児)病から、甘く切ない中二病を経て、なんとか朝三暮四の猿からhuman beingとしての存在に近くなるのではないかと思っています。


【凛とした男だったはずの早川】

この昭和の名作『快傑ズバット』はニコニコ生放送でもやってたのですが、最近またアマゾンプライムに更に課金して、4話ぐらいまで視聴したのですがまたクソワロタw内容であり、子供の頃こんなのがカッコイイと思っていたのか、自分のセンスを疑ってしまいました。(こういう作品の影響で私のファッションセンスが悪くなったのだと仮説を立てています)


【友人飛鳥五郎は山登り好きの貧乏学者】

まず、この早川健という男の職業は私立探偵で非常に怪しいのですが、殺された友人の飛鳥五郎は貧乏学者で山登り好きで、何の学者かわからないのですが、恐らく宇宙探検用のスーツを開発していたということは技術開発系統の科学者です。


【このダサいデザインは誰がしたのか不明】

早川の友人の飛鳥は悪の組織ダッカーに殺されるのですが、早川は飛鳥の復讐を成し遂げるために、飛鳥が開発途中だったズバットスーツ

>お前の研究途中だった強化服の発明は俺が受け継ぐぜ!

となり、いやそんなもの素人ができるのかよと突っ込みたくなるのですが、見事に特殊スーツの開発に成功しますが、このダサいスーツのデザインは友人飛鳥がしたものか、それとも中二病全快と思われる早川のアレンジでこうなったのかは不明です。

ちなみにこのスーツは自分で袖通して着替えないといけなく、掛け声で変身することはできません。

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【マッハロッドのぱくりのズバッカー】

ついでに特殊自動車(ズバッカー)も受け継いで開発してしまい、どうみても『超人バロムワン』のマッハロッドのパクリのデザインでしかなく、こいつもまた空を飛ぶシロモノです。

キャラウィール 20 ズバッカー BANDAI


【自称さすらいのヒーロー】

>見てくれ飛鳥!(開発したてのスーツ着ている状態)
これが強化服!
ズバット!スーツ!(下のフィギアのポーズをとる)

>そして、これがズバッカー!(羽が飛んできてなぜか車にくっつく)

しかも

>ズバット参上!ズバット快傑!
人呼んで さすらいのヒーロー!
快傑ズバット!(下のフィギアのポーズをとる)

と言うのですが、「人呼んで」とか「さすらいのヒーロー」とか初登場で噂も何もないはずのに「自称」さすらいのヒーローって

またズバットスーツは欠陥だらけで、

>しまった!飛鳥!
俺が強化服を着ていられるのは5分が限度なんだ!
5分を過ぎると俺の身体はバラバラになる orz

ってw

こんな5分しか着れない時間超過すると身体バラバラになる宇宙探検用のスーツなんて危なかしくて着れないだろってw

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【復讐(リベンジ)を是とする70年代】

今視聴するとこんな勘違いダサいキャラの早川が、子供の頃はカッコよく思え、指を” チッチィチィ! ”とさせたり真似したりして、弱気を助け強気を挫くのはいいのですが、自分が絶対に正しいという間違った正義感を身に着けるのはどうかと思うわけです。

結局、後にそれが自粛警察やら自称救国のヒーロー気分のネトウヨが、全体主義者の萌芽として小二(小児)病となり、今もその熱にうなされている人が多いのではないかと思えてくるのです。

opの『地獄のズバット』もよくないですね。

>地獄が見えた あの日から
俺のからだを ふく風は
復讐の風(”あすかぁー!”) あつい風
追って 追って 追いつめて

>地獄が見えた あの日から
俺の心に 燃える日は
赤い火 青い火 恨みの火
燃えて 燃えて 燃え上がり


【なぜ団塊jrが自己責任を引き受けるのか】

またエンディングソングの『男はひとり道をゆく』という歌も結構きつくて、

>山のかなたに 何がある
愛か誠か苦しみか
戦いの道 火の地獄
何があるのか 知らないが
男はひとりで ゆくものさ

いや、いや、こんなの子供の頃に影響を受けて、

①弱気を助け強気を挫く勧善懲悪
②根性論

とか身に着けて、それで後の「80年代の自己責任論」をまんまと受け入れて、それで限界超えてウツになったりするのだと思われます。


【自己矛盾と葛藤させる作品】

しかしながら同時期の77年にアニメではサンライズのアニメ『無敵超人ザンボット3』という作品があり、このアニメは地球のために謎の宇宙人ガイゾックと戦うけど、逆にお前達いるから地球が戦いに巻き込まれるといって地球人から迫害を受けるという、何やら自衛隊がいるから戦争を引き起こすみたいな9条信者を揶揄したような、これまでの右が好きな勧善懲悪とはかなり違う内容のアニメができてきます。

この作品が後のガンダムの布石となるわけでが、敵のジオン側にも部下思いのランバラルがいたり、家族思いのドズル将軍がいたりするし、地球連邦側でもクソみたいな幹部がいるような、小児病的な単純な善悪に分けられない、社会とか組織は有機体としてとらえる複雑な内容となってきます。

こういった作品を視聴していくうちに、ジョジョに善とか悪とかそんな単純なものでないと無意識レベルにプログラムされていくのですが、それを処理できるほど人間は器用でなく、妥協して誰かを犠牲にするのは仕方ないことだとか、自己責任を引き受けて自分自身が卑小な存在となり、他者に対して攻撃し続けなければ生きていけないと思いこんだりするのだと思います。


【自己責任を引き受けたズバット世代】

ハウンドドックの『BLACKBOARD JUNGLE』にある

>人を蹴落とす ことばかり教えられた

て感じになって、だけど大友康平って森山達也と同じ1956年生まれで浜田省吾が1952年生まれで、やっぱりこの年代の人のロックンローラーってパンチ力あるんですよね。

これに対して、私と同世代のミスチルとかってどこか自己責任を引き受けて、ウツになったりとかそういう曲が非常に多いように思えます。

私の大好きな『I』という曲なんてまさにその典型的な作品だと思います。


【理想というペルソナ】

『快傑ズバット』なり『ザンボット3』なりこういった作品って、戦前戦中の大人たちの影響を受けた人たちと深く関わった人が多く私の両親のように戦前生まれだし、決してできた人間ではなくとも「こうあるべきという建前の理想」は一応を掲げているフリはします。外でだけですけど。

何も考えていないけど、弱者叩きはみっともないとか、食べ物を残すと農家の人に申し訳ないとか、一応は皆口にするのです。

そういうのがリベラルであると左翼的な反戦主義となったり、保守的で右翼的な英雄趣向であったり、各個人はそういうペルソナをもっており、できれば自分がそうありあたいぐらいのことは考えていたのだと思います。

イジメとかヘタレでカッコ悪いとかそういう価値観はもっていたし、それが信仰心となって、武士道が多少なりとも残っていたことでしょう。


【猪突猛進】

松下幸之助や本田宗一郎なんて戦前・戦中を体験した経営者の典型例であり、企業って組織の存続と資本の拡大を追求するものですが、これはポラニーのいうところの社会にはめ込まれた状態であるべきであり、国家もまた同様であり市場がそれよりも上位に立つのがグローバリズムであり、反国家主義なのですがネトウヨはこれに気づかないし、永遠に『鬼滅の刃』の嘴平伊之助のごとく猪突猛進で気づかないでしょう。

最近思うのは、ネトウヨって中二病というよりもむしろ小二(小児)病であり、どちらかといえば全体主義者を支持する可能性が高いし、ネトウヨで自粛警察になった者とか結構多いと思います。まさに

>追って追って追いつめて


【上の世代との戦い】

私が高校一年の頃、新書本を自分で選んで感想文を書けとか言われて、読んだ本で松下幸之助の『若さに贈る』てのがあったのですが、正直ウザイ老人のたわごとの内容であり、”我慢しろ!”とかなんかそいういうできた人間の建前のようなものがあって、生きている時代が違うし、デフレの経験なんて戦前しか知らないし正直、” お前が言うな ”というような気持ちが今ではあります。

当時も無償労働の丁稚奉公のウザイジジイという印象を抱いていて、わけもなく殴られたり何時間も正座させられたり丸坊主になったりする子供の気持ちとか、わかるのかと反発を抱いていました。

若さに贈る (PHPビジネス新書 松下幸之助ライブラリー) (日本語) 新書 – 2014/3/19 松下 幸之助 (著)


【変化の漸次性】

松下幸之助をウザイと思っていた私よりも上の世代の連中が、明治・大正生まれの考えを歪んだ形で継承されて、『快傑ズバット』や『ザンボット3』などのどえらい作品ができあがり、その影響を受けた私たちがまた色んな影響を受けてまた歪んだ形というかアレンジされて、こういった文化とか慣習とか芸術は形を変えて継承されていくのでしょう。

ある種、これは保守思想であり漸進的な変化であり、割と正常だと思えます。


【分岐点となる97年】

私は経営者の質が大きく変わる分岐点が消費増税のあった年の97年であり、この年の山一證券の社長の涙の会見が印象的であり、後に日本はデフレに突入していきその中で活躍するおぞましい経営者が成功者の象徴とされ、

今だけカネだけ自分だけという

自己愛のみの小乗思想の強い人間こそが、少ないパイを支配し生き残れるとされていくのでした。


【0か1かのビット思考からの脱却】

結局、朝三暮四の猿を増やすグローバリズムという信仰って、80年代からレーガン・サッチャー・中曽根時代に跳梁跋扈して、それが自己責任として私たちの年代に植え付けられたのですが、勧善懲悪の英雄の現像作品やらガンダム作品にあるように有機体の組織・社会って複雑でそんな単純じゃないという考えやら、尾崎豊とかの作品もありごちゃ混ぜになって、それでウツになったり攻撃的になったり、各自がどうしたいのかを今皆が選択しているのだと思います。

その時、非日常をもたらしたコロナの過剰自粛において「死生観」が問われたり、延命処置とかどうして生きて(活きて)いくのか色んな意見がありそれほど単純なことでなく、私は今後は0か1かのビット思考でなく、円錐を側面から見ると三角であり、前上から見ると円であり、右スピンと左スピンが対になっている現実やら、そういう量子的な思考を是とする人と、これからは二分されていくと思います。

今後何がどうなるかなんて未来は確定しておらず、バタフライエフェクト・つまり蝶野が鈴木健三に” 何か面白いこと言え”と言われ、うっかり人生が大きく狂わされたように、

人間万事塞翁が馬

で、こういうのは理性の支配する範疇を超えているのです。


【全体主義に対しての備え】

こういう意味では『快傑ズバット』と『ザンボット3』『機動戦士ガンダム』といった作品はかなり強烈であり、今は『約束のネバーランド』や『Dr.STONE』などの作品により民の無意識にプログラムされているし、私はもう万人が共有している財産の

ポップカルチャーやポピュラーアート

といったものにより既にプログラミングされたものを使うのがグローバリズムや全体主義に対抗するにあったて一番簡単で、故に世良公則さんが政治的発言をしてとある先生と邂逅したことって、皆が思っているよりも重要であったと思っているし、今後のネックとなることだと私は確信してます。


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