グローバリズムが帝国主義である理由・中編ーグローバリズムと戦った裏切りのストレンジャー


(前回からつづく)

【パックスアメリカーナの世界】

チリは民主的手続きで誕生したアジェンデ政権が、アメリカの多国籍企業の資本と結びついたアウグスト・ピノチェト将軍による1973年11月のクーデターにより、最初の「ショックク・ドクトリン」が注入されるわけですが、そもそもチリ・カトリック大学がシカゴ大学と提携を結び1970年までにシカゴ大学で学んだエリートがチリに帰国して、グローバリズムに基づく政策を実行していたわけです。

1956年のチリを皮切りにアルゼンチン・ブラジル・メキシコなどのラテンアメリカで、シカゴ大学で学ばせて紫のサテンの服を着たメタボロン毛のカルト思想を母国で実行させていたわけです。

パックスアメリカーナ は日本だけではなかったのです。

⇒小泉進次郎の最終学歴はコロンビア大学大学院!どうやって入学したの?英語はペラペラなのか


【劣ったエリートはアメリカ様の庇護を】

フリ~ドマンのいるシカゴ大学で、政府の介入を全面的に否定するレッセフェール・ふり~だむの自由主義的経済学を習得し、祖国では劣ったエリートでもそれを実践応用し、アメリカの経済政策に影響を及ぼすだろうというもくろみであったらしいです。

アホを洗脳して各国に送り返せば、グローバリズムを実践してくれるだろうってことです。

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【アンドレー・グンダー・フランクというストレンジャー】

このアメリカの悪行がこれほど露呈してしまったのかは、どこの世界でも『踊る大捜査線』の織田裕二みたいな変わり者・ストレンジャーがおり、アンドレー・グンダー・フランクもまたその1人であり、彼のおかげでグローバリズムのフリードマンのえぐさを世界に知らしめることになるのでした。

フランクは1929年にベルリンで生まれ、彼もまたフリードマンやポラニーと同じくユダヤ人であり、33年にナチスに逃れるためにアメリカに移住し、50年にシカゴ大学大学院に進学したわけです。

しかし、彼は1976年『チリにおける経済ジェノサイド』(Economic Genocide in Chile: Monetarist Theory versus Humanity, Two Open Letters to Arnold Harberger and Milton Friedman, (B. Russell House for Spokesman Books)という、恐らくフリードマンとハーバーガーに宛てた手紙を公表したわけですが、これが

理論に合わないデーターを示している。そんなはずがない。

となり、データーの測定値の改竄を求められるわけです。


【悪意こそ善のあちらサイド】

自分らの理論の間違いが認められないのなら、数字を改竄する。

これがグローバリズムの下では常識化しており、維新にしても安倍晋三にしても、不誠実な姿勢は彼らにとって常識common senseなので何ら悪意がないというか、悪意こそ彼らにとって善意に他ならないのです。

 


【” くだらねぇ ”とつぶやいた】

フランクは

” 資源配分の効率性は所得配分の平等性と切り離して考えることはできない ”

という結論に至るわけですが、シカゴ大学では低い評価を受け、その後ドロップアウト人生を送ることになります。

プロレスのカネにまつわる移籍問題に辟易とした、キラーカーンやアニマル浜口が辟易としてプロレス界を去ったごとく、

” 人を不幸にする主流派経済学なんてくだらねぇ ”

となったのでしょう。


【途上国が搾取されている現実】

フランクは「低開発の発展」divelopment of underdevelopment、つまりは

先進国が入り込み自国本位の都合で政治、経済上の政治的意思決定を行ってしまうため、低開発状態に「発展」させられてしまい、抜け出せない

という従属理論をたてるのですが、1976年の『ラテンアメリカにおける資本主義と低開発』という論文で政治的にマークされ、アメリカへの入国禁止となりチリへの入国も禁止されるようにまでなるわけです。

私はフィリピン人と働いていますが、彼ら彼女らもまたグローバリズムのために、97年のアジア通貨危機によりその後極悪非道な目に合い、衰退途上国日本に出稼ぎに来ているのです。

グローバル資本に支配されているかぎり、その支配を受けている国民は家畜化するわけです。

はしごを外せ―蹴落とされる発展途上国 (日本語) 単行本 – 2009/10/1 ハジュン チャン (著), Ha‐Joon Chang (原著), 横川 信治 (翻訳), 張 馨元 (翻訳), 横川 太郎 (翻訳)


【一般人でも排斥される反グローバリズム】

なら、この帝国主義のグローバリズムに反対すればいいとなるわけですが、一般人ですら観光業界の人間であれば、インバンドつまりはグローバリズムに反対すると、

中国人観光客様がいなければ私たちの生活は成り立たない!

とバッシングを受け居場所を失うわけで、ましてやネットのない時代であれば、静かに社会から抹殺されていたところでしょう。


【ナチスのゲシュタボから逃れグローバリズムのゲシュタボによりドイツへ移住】

フランクは1973年9.11のピノチェノのクーデターでチリ大学を解雇され、大学の入り口にみせしめのように6人の学生が殺害されるのを発見し、それはチリのゲシュタボ、DNA(チリ国家情報局)によるものだと公開書簡により明らかにし皮肉なことにナチスのいなくなったドイツへ40年ぶりに帰国することになるわけです。

グローバリズムは帝国主義のみならず、ナチズムとも酷似しているわけです。


【お前の会社つぶしてやる!それが安倍内閣】

フランクは「市場化」するためには

強制的な力を加えなければならない

と捉え、

反ストライキ・反言論の自由

とならざるを得なくなり、表は「自由」を謳いながら実質的にはファシズム国家にならざるを得ないと、ほぼ私と同じ見解を示すようでした。

>私は岸信介・佐藤栄作・田中角栄。ずっといました。官邸に。絶対にこんなことは言ってません。お前の会社を潰すなんてことは。絶対に言ってません。

安倍晋三がファシストとなることは必然的です。


【グローバリズムの行きつくところ】

これはシュペングラーも予言していたとこであり、資本主義はいずれ国家と大企業が労働者から自由を奪い経済を機能させて、協同主義国家(コーポラティズム国家)への再編となり、いずれソ連が共産主義による支配を試みたように、多国籍企業つまりはその株主、ぶっちゃけ一握りの株主となる権力者による支配を今まさに実現しようとしているのです。

資本主義・社会主義・民主主義 (日本語) 単行本 – 1995/5/1 J.A. シュムペーター (著), Joseph Alois Schumpeter (原著), 中山 伊知郎 (翻訳), 東畑 精一 (翻訳)


【元祖ショック・ドクトリン】

フランクとは異なり一方のフリードマンとハーバーガーは1975年3月にチリを訪問し、4月21日にピノチェト将軍に対して、

インフレを利用したショック・ドクトリン

の概要をまとめた手紙を送るわけです。

フランクは

それまで充実していた社会保障制度や公的健康保険が私的ビジネスに変質していくことに警告を発しており、改革は大企業とくに海外の大企業と一部の富裕層に多くの利益が渡る

と、今世界中で問題となるグローバリズムによる災禍を、既に予言していたわけです。

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【当たり前の流れ】

そして、フランクは

新自由主義のもとでは、監視社会が形成される傾向にあり、そうでないと「自由(市場)」の適用が、自然に行われるのが不可能で、外国資本の参入を拒むもの、抵抗勢力は国家の手で除去されねばならない

と述べており、安倍政権下ではもはや完璧に実行されたわけです。


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(次回へつづく)


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