無意識の偽善による『それから』ー『門』(GATE)に続く


【映画・それから】

私の一番好きな小説はニートを主人公とする夏目漱石の『それから』なのですが、アマゾンプライムで映画が偶然アップされていました。


『それから』 2時間9分 1985年 名匠・森田芳光が、日本の近代文学を代表する文豪・夏目漱石の恋愛三部作「三四郎」「それから」「門」の1つであり、最高傑作と評される同名小説の初の映画化。明治後期の東京を舞台に、破綻を予感しながらも突き進んだ愛の運命を現代感覚の映像で描く。監督森田芳光 主演 松田優作, 藤谷美和子, 小林薫


【それからの時代背景】

文芸評論家の柄谷行人は小説『それから』の解説で、以下のように主人公のことを述べていました。

>「日露戦争後の商工膨張」によって形成された新興ブルジョワ社会があり、代助は、その過程でいかがわしいことをやって財をなしたにちがいない父の自己欺瞞を批判しながらも、それに依存している遊民である。

時代背景は日露戦争後であり好景気の後の不況の真っ最中に、東京帝大時代友人の平岡が勤め先の銀行で出世競争に負けて失業して借金も背負い、映画では松田優作演じるニートの主人公の代助に、小林薫演じる平岡が再就職先を父親のコネなり懇願するというシーンが見受けられます。

ここで友人平岡の嫁で代助とも顔見知りの藤谷美和子演じる美千代と代助とのごちゃごちゃな関係もあるわけですが、もう映画を見るなりストーリーをぐぐってほしいと思います。

 


【世の中が悪いでござる】

映画の台詞でもあったのですが、遊民という名の現在のニートにあたる代助が非常に面白く、

>何故働かないって、そりゃ僕が悪いんじゃない。つまり世の中が悪いのだ。もっと大袈裟にいうと、日本対西洋の関係がダメだから働かないのだ・・

氷河期で大手就職先に失敗して、資格試験勉強して合格できずそのまま引きこもった、2chのニートみたいな発言をしているのですw


【不条理こそ人間の本質】

正直、この映画の作品は小説を読んでないとまったく面白くなく、「未来の行き着く先は過去」とかトンデモ論を唱えていた私の友人も、この映画を面白くないと感想を述べていました。

この映画の面白みは原作がいかに描かれているかであり、この映画というか小説の面白みは単なる恋愛小説でなく、もっと人間が無意識にとる不条理な行動なのだと思います。


【無意識の厄介さ】

漱石の作品の『三四郎』のマドンナにあたるミネコが、三四郎を愛していながら他の男と結婚するこの行動に対して、夏目漱石は

無意識なる偽善者

と談話で漏らしていたそうですが、漱石はプラグマティズムで有名なウィリアム・ジェームスの心理学は知っていても、フロイトの無意識は知らなかったらしいです。

代助も結果としてこの「無意識なる偽善者」となってしまったわけですが、私たち全員が無意識に自分の考え・行動を支配している思想・観念・コマンドなりを自覚していません。

自覚していないから無意識なのです。

私を含め多くの人が劣等感なりトラウマなりルサンチマンなり恨みなり無意識レベルで抱えており、これが個人的なことならまだしも政治家や実業家となり、これがマクロに影響を及ぼすとなると、世界大戦にまで拡大されると思われます。

最小少数の最大不幸の功利主義的私人主義というところでしょう。


【過去を変えられず結果も変えられない】

夏目漱石の三部作の『三四郎』『それから』と最後に締めくくる『門』って登場人物は別なのですが、代助と美千代が結婚して過去の罪悪を引きずりながら生きていくというようなストーリーです。

罪悪を抱えながら代助と美千代がその後人生を歩み、しかしそんな過去を引きずられまま平然と人間は生きていくことなどできず、

過去を変えられず、結果も変えられない

ようになってしまうのです。

門 (新潮文庫) (日本語) 文庫 – 1948/11/29 夏目 漱石 (著)


【結果を変えずに仏門をくぐる】

代助に相当する宗助は仏門をくぐりその過去の罪悪から逃れようとするのですが、それでタイトルが『門』となったのだと思います。

いわばダイバージェンス1.048596%のSTEINS;GATE(門)を通過せず、罪悪ゆえに仏門をくぐって内容が夏目漱石の『門』だったのです。たぶん。


『なぜ何十年も改革を連呼し、財政出勤をしたがらないのか】

無意識ってわかりずらく非常に厄介ですけど、国家を破壊している連中を観察すると、多くが自分の少年時代なり不遇を味わせた既存のシステムつまりは、国家もしくは社会を破壊して別のものに変えてやるとか、だいたい行き着くと思えます。

その手の人種は死んでも改革を連呼することをやめません。

なぜなら、無意識下で自分が国家を破壊したがっているのを認めていないし、認める意訳にはいかないからです。

こういう連中は徴兵制で韓国の男性みたいに精神を鍛えるとか、そんなマッチョなことばかり述べたりしますし、ひょっとしたら皇統男系とか財政健全化を憲法に明記するとか反対しないのも、無意識で実は国家を破壊したい衝動があるからなのかもしれません。リベラルが財政出勤をしたがらないのと同じです。


【多国籍企業が一番】

そういう意味では安倍・小泉親子・麻生らのパックスアメリカーナの世襲議員って、むちゃくちゃ分かりやすいと思えます。

とにかく国民よりもアメリカ(多国籍企業)が一番なのですから。

尾崎・浜省の日本のロックの黄金の80年代は、東西冷戦でたまたま豊になっていたとか、すべてアメリカ次第だったのです。

 


【一番分かりづらいタイプ】

日本をどぎゃんかするとか、大阪都なのに道州制で愛国とか、コンクリートから人へとか、ここらが一番分かりづらいのです。

センメルヴェイス反射からなのか認知性不協和からなのか、それとも単なるバカなのかって、いずれの組み合わせによるものなのかと思ってしまうのです。


結局シュタインズゲートをくぐるしかない「エル・プサイ・コングルゥ」と思われる方は ↓のリンクをクリックお願いします。


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