アニメ『食戟のソーマ 神ノ皿』が私に残した課題ー戦わずして勝つ・尊師の兵法


【個性化とは】

アニメ『食戟のソーマ』を視聴していろいろ気づいたのですが、個性化って

①自分の世界に引きこもる内観と、
②自分とは異なる価値観もった人との出会いや思想などの出会い

の両側面がないと、ニーチェみたいにニヒリズムに陥るか、認識共同体の信者になるか、無関心でホロコーストに加担するような存在になると思われます。


【間違ったヒキコモリ方】

ニーチェの『ツワトストラ』を少しだけ読んでいた時があるのですが、正直

” なんじゃこいつわ! ”

と思い、ニーチェ自身が半ヒキコモリで尚且つ自分が超越した人間、CR超越人間的であるというようなことを抱いているのでは、というような印象を10年以上前に抱きました。(いつものネタはカットします)


【信者になるな】

『食戟のソーマ』で主人公のソーマ(創真)が言う以下の台詞が印象に残ります。

” 俺にだってあるんすよ。積み上げてきた時間が。 ”

アイデンティティとは創真のいうとおりに自分が積み上げてきた時間、過去の記憶により構成されていており、私が思想の下請けするな信者になるなというところは、基本ここにあるわけです。


【ナザレのイエスと八尾のエジソン】

同じような考えの人が集まると、ある認識共同体が出来上がりその特有の規範できあがり、その中でのオピニオンリーダーが青い服の信徒となり、その末端の者が白い服の信者となるわけですが、その教えに反するものはある意味ポアされたりしてその認識共同体は守られます。

大体、宗教と同じで釈迦族の王子のシッダールタや大工の息子のナザレのイエスが、何やら聖人となり、その聖人の周りに人が集まり話を聞いたりしてその人が死んだ後に、入滅して勝手に釈迦如来にされたり、イエスは神の子であるとか、かつて人の子であったのが、紫のサテンの服を着せられるがごとく神格化され私たちと一線引かれて神としてあがめられ、マニュアル本が作られるわけです。

だけど、なんかこれって違うなぁと少年の頃から感じていて、神の子って皆が神の子であり、なぜ特別にナザレという地域のイエスだけが神の子なんだよとなるし、なら八尾のエジソンも神の子だろって。

 


【ユングのいう信者の特徴】

自分が体験したことだけが自分のオリジナルであり、例え偉大な先人の思想の影響を受けていてもそうですし、そういったものにより自分が構成されているのですから、それを簡単に捨てるよなって言いたいのです。

確かに、個人的なことって『食戟のソーマ』のエリナ嬢の従者のヒサコのいうがごとく、荒野の中を歩むがごとく孤独なことですけど、まず自分の主導権を自分がもたなければ、後は信者になるか社蓄になるか家畜になるか奴隷になるかペットになるかのいずれかになります。

心理学者のユングが預言者とその弟子について、預言者が「威厳があるが煩わしさを背負っている」一方で、弟子が「威厳なき平安を保っている」と何やら揶揄しています。

控え目に「師匠」の足もとに座っていて、自分自身の考えは持たないように気をつける次第で、精神的怠惰が徳と化す。
それでも、少なくとも神のような存在の陽光を浴びる喜びは許されている自腹を切らずに完全に自分の期待通りになる。
師匠が発掘した大きな宝の大きな共同管理者である。

そのような職務の品位と負担の一切を感じとり、考え方の違う者たちをみんなののしり、人類一般を啓発することを至高の義務・道徳的な必然性だとみなす。あたかも自分自身が預言者であるかのようである。

これにより個性の自立化は損害をこうむるということらしいです。

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【日本の宗教】

ユングは信者に対してかなり厳しいことを述べているのですが、この認識共同体が山本七平のいう空気を規範とする日本教であるなら日本人そのものがこの宗教の信者であり、アベノミクスで景気が回復したとか、少子高齢化で消費増税はまったなし、国債の信認がとか、生活保護受給者が財政を圧迫してるとか、シングルマザーは勝手に離婚したから自己責任とか、そんなわけのわからないもので日本が破壊されてきたわけです。

日本教の社会学 Kindle版 山本七平 (著), 小室直樹 (著)


【自分を見失った人間が起こした結果がこれ】

昔は尾崎豊に影響され尾崎自身が福祉の仕事を将来したいといえば、それに影響を受けて福祉の仕事をしていたのに、しかしながら世の中はどんどん悪くなるし周囲に理想を訴えても無関心。
この結果ニヒリズムに陥り社会に出ても精神的ヒキココモリになっりしたり、あるいは貧困故に安全の欲求が満たされず投票に足を運ばなくなり、見事に一部の経済界の連中だけが意図的につくりあげた低賃金労働者という貧困により企業は投資を怠り、世界の中でも突出して生産性が落ちて実質賃金ののびは先進国?の中でも最低で、結果正社員でありながらバイトの掛け持ちをするとか、そんな働き方改革を政府から強要されているのが今の日本の現状です。

 


【なぜ後進国通貨を貯蓄するのか謎】

社蓄って80年代に出来た言葉だそうですけど、30年たっても日本の労働者は一部を除いて社蓄のままで、この一部の知らぬが仏の六道の中の天界の人はグローバリズムのおかげで自分が豊かになったと思いこんでいます。

山本太郎が言ってるように、経団連の御曹司とかなら世界中に資産を隠しもっていざ日本がダメになっても逃げればいいかもしれませんが、ほとんどの人が慣れ親しんだ日本から離れられないでしょってこと。サムウェア族なのです。

グローバリズムはその名のとおりに地球全体を覆っているわけで、世界中逃げるところなんてなく、今の中年が逃げ切れるわけないのです。

後進国通貨の円を2000万円貯めこんでも、外資に食われてそれを供給する能力が毀損されたらその円は意味ないし、安倍総理のいう拠出型年金なんてまったく役にも立たず、これこそポラニーのいう「悪魔の碾臼(ひきうす)」でバラバラに原子化された個人年金でしかなく、単に共助の崩壊を意味しているだけです。

バカのいうたわごとを信じて後進国の物価スライド制もない円建ての拠出型年金を、若者が興味を示すとかバカじゃないかと思ってます。


【記憶力】

日本人がこうなったのも西洋の個人主義というものが浸透していない状態で、グローバリズムというものがお笑いの質が変化しだした80年代から、だいたい中曽根政権あたりから日本人の心に侵食しだしたからであり、日本と西洋とじゃ歩んできた歴史も地政学的にも違いがありすぎて、どうしようもないわけです。

しかしながらそれでも、皆例外なく創真同様に独自の時間の積み上げをしているわけですから、どんなに自分の考えがヘボくても、東大名誉教授でも京大でもそんな権威にひるむことなく、信者になるなということです。

この時間の積み上げが家族にしても国家にしても個人にしてもアイデンティティ(自己統一性)となるわけで、これらを忘れれば記憶喪失になります。

そうなるとこのアイデンティティも当然崩壊するわけですけど、実は個人にしても全ての事を意識の上で、『とある魔術の禁書目録』のインデックスじゃあるまいし全て記憶しているわけではないのです。

とある魔術の禁書目録 シーズン1(26)2008全2シーズン 科学と“魔術”が交差するとき、上条当麻の物語は始まる–。(C)鎌池和馬/アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX


【記憶喪失とは】

例をあげれば3日前の晩飯のメミューをすぐに言える人は少なく、ましてや1ヶ月前の晩飯を言える人なんて稀でしょう。認知症の人の特徴は短期記憶障害であり、朝飯を食べたかどうかとかを記憶できていなく、そこの違いによるものなのです。

しかし、エピソード記憶は比較的に覚えており、何かされたとか嫌な思いしたとか空襲を体験したとかこういうインパクトのある出来事とか、マクロでいえば中曽根の国鉄民営化、電電公社民営化、バブル崩壊、阪神大震災、橋本の97年消費増税、小泉・竹中の経済ジェノサイド、東日本大震災、今年の台風・水害というようなエピソードは、認知症の人も比較的に覚えていることが多いわけです。

エピソード記憶を覚えていながら何ら学んでいないということは、考えることをやめたからでしょう。

三界の三だけ人間になってしまい、日本人全体がグローバリズムに脳が置かされ緊縮してアルツハイマーになったからです。


【食戟のソーマの罠】

アニメ『食戟のソーマ』は関東以外の民報では放送してなくて、アマゾンなりdアニメストアなり会員になるなりして動画を視聴してもらえばよく、「神の皿編」は一見バラバラにそれぞれの道を歩む料理人をめざす高校生が、退学になりそうな仲間を助けるために、下級生ながら体制側にたつ上級生を料理の勝負で取り戻すという話なのですが、ここでは過去ログで「研鑽(けんさん)」という言葉が恐らくグローバリズムに基づくと、「競争」と同じように絶対に意味がとらえるられることでしょう。

そもそもこのアニメの遠月学園を卒業することは難しく、ほとんどの高校生が退学になり高校中退となるいわば鬼畜の学園なわけです。

高校受験で競争激化のため中学浪人したり、大学の6割が浪人生で残り4割の中でも2割が付属高校出身で、30年前の浪人当たり前の時代と似てます。脱落するのがデフォみたいな。

その頃は「競争」という言葉が美化されており今は評判が悪くなり、「切磋琢磨」という言葉が使われ、次にこの「研鑽」と言う言葉も、

日本の農家は甘えている!その温床となるのは農協だ!これからは研鑽の時代だ!農協解体だ!

と使われることでしょう。

遠月学園も30年前の受験戦争と同じで、優れた料理のセンスのある者のごく一部の者だけが生き残り卒業でき、当然他は切り捨てられて高校中退となり、こうしてあざみ総帥みたいな大変革をもたらす王と称する人物が登場したわけです。

それが、オチこぼれのないシステム、学力だけを考慮するのなら誰でも大学に行ける今と同じような状態で、この楽園をかかげてシュペングラーのいう皇帝のごとく登場したのです。


【いつもの】

これこそ、あざみ総帥の教育か、これまでの鬼畜食戟スタイルの遠月学園なのか、の二択となるわけですが、私からするとこれこそ第3の道が必要なわけで、この作品がどこに向かっているのかが興味深いところです。

私がこの作品を視聴して感じたのは絶対にグローバリストが、

やはり競争が必要だ。競争によって勝ったものが支配する。これこそ資本主義の精神だ!競争のない社会主義がどうなったか歴史が示すとおりだ!

外資を入れることにより切磋琢磨に日本企業と外国企業この二つが研鑽し、そして新しいものアウヘーブンして生まれて、日本が再復活する!RCEPに日米FTA賛成!TPP11賛成!IR賛成!インバウンドでどぎゃんかするたい!ついでに大阪都賛成!

葉山みたいなインドのスラム育ちのハングリーな外国人に対する敗北が、創真を成長させた。やはり外国人労働者や移民をじゃんじゃん受け入れて、甘ったれた日本人を創真みたいに目ざまさせなければならない!

とか、言ってくることでしょう。これもいつものとおりです。


【菩薩道】

あくまでも創真とかアルディーニとか田所恵美とかは、仲間を救うために自分らの退学かけて格上の相手に食戟を挑んだし、創真の親父なんて料理人としての人生を賭けてまで、自分の腕で勝負するわけでなく息子やらにたくしたわけです。

この戦いは仲間を救うための菩薩として戦いだったのです。(これぞ仏道における中二病的方便です)


【戦わずして勝つ】

それでも本当は戦わずして勝つことが理想だと思います。これぞ尊師いや孫子の兵法ですね。

 

クソワロタw


全然戦わずして勝つのその内容がまったく述べられていないし、尊師の兵法というネタを使いたかっただけだろ、と思われる方も ↓のリンクをクリックお願いします。


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