アニメ『食戟のソーマ 神の皿』第11話・希望の唄ー君はどうせ君だよ


【食戟のソーマ 神の皿】

最近、料理対決アニメ『食戟のソーマ 神の皿』の第11話を見てて結構いい台詞がありましたので紹介します。

食戟のソーマ シーズン4


【改革に賛成すれば家畜としての補償はあります】

内容は父親あざみ総帥に逆らう神の舌をもつその娘のエリナ嬢が、料理における自由な世界を守ろうとするそういう流れの話なのですが、父親の意向に逆らった娘の料理を口にして想像以上に美味であることにあざみ総帥は驚き、しかし否定したく父親は以下の言葉を口にします。

(父親あざみ総帥)

>バカな・・・。頭では拒否しても僕の身体のほうは美味だと感じているというのか。こんなはずはない。何かの間違いだ!僕の大変革を打ち砕けば料理人を守ってくれる箱庭も羅針盤もなく、たった一人であてもなく荒野を彷徨うことになるんだぞ!エリナ(娘)!

わかりやすく言えば、

構造改革とかに逆らえば多数派としてペットとしての恩恵を受けられかもしれずそれを棒に振って、世界の株主どもや権力者に隷従しつつ貧困であるが家畜としては生きていけるのに、なぜその改革を嫌うんだ!

というようなことを意味しています。(かなり歪んだ解釈ですけど)


【たとえ荒野の中にいたとしても】

そこでエリナの従者のヒサコが割ってでてこう反論します。

(ヒサコ)

いいえ。私達がここまで来れたのはそれぞれの各自の目的地へ進んでいるからだと私は思います。自分以外にもどこかに進んでいる者がいる。その事実こそが自分の一歩を踏み出させてくれるのです。たとえ荒野の中にいたとしても


【不純物との出会い】

そこでエリナの父親のあざみ総帥はヒサコが従者であることをディスりますが、そこでエリナがこう反論します。

(エリナ)

>お父様。ヒサコの言うとおりです。私とは異なる価値観や考え方で皿と向き合う料理人達。彼らとかかわれたことでこの皿は生み出せました。お父様のいう不純物との出会い。それこそが私の料理にとって最高のスパイスでした。

(父親あざみ総帥)

>愚かな!熱を込めてしまうからこそ料理人は迷う、苦しむ、やがて枯れ落ちる!あの人(主人公ソーマの父親)のように。全ての料理人の幸せとは平和に僕の箱庭に生きることなのだ!

ここで主人公のソーマはそのことに反論してその後エリナがこう発言します。

(エリナ)

>お父様が否定したこの学園で私は生まれ変わったのです。まったく違う人間に。違う料理人に。


【宗教の出来方】

類は友を呼ぶといいますが、人間ってつい同じような考えの連中とだけかかわってしまいがちになり、自分と異なる考え方って受け付けないんですよね。(まぁ、近すぎてそれはそれで喧嘩してばかりってあるけどw)

反緊縮保守であるならその連中らとばかりかかわり、そっち系の本ばかり読んだり、そっち系の勉強会やシンポジウムに行ったりして、だんだんその認識共同体としての規範に従い、たとえそれが自分の考えと異なっていても、

” いや、あの人が間違っているわけない!俺のほうが間違っているんだ! ”

となりがちになり、それはなかなか避けられません。

認識共同体にはそのオピニオンリーダーの教祖や教徒的な存在がいて、その認識体に所属すると必然的に皆信者となってしまいます

認識共同体ってそんなもので、ナザレのイエスやゴータマ・シッダールタは究極的に個人的であるのに、それを模範すると聖書なりお経なり解説付きのマニュアル本が作成されて最終的には宗教となります。


【支配と迫害】

宗教は人の心をつかみやすくいずれそれが政治と蜜にかかわり、キリスト教にしても仏教にしても常に政治と関わるのは、こういう理由からなのです。

民主主義でなくとも(ないから)江戸時代にキリシタンを幕府が迫害していたのは、民の心をつかまれて上からの支配体制が崩壊することを恐れていたからなのでしょう。


【なぜ大衆心理は劣ってしまうのか】

ジンメルが言及したように優れた考えは個人的な素質によるもので、人数が増えるとその規範ができてしまい、パーティーでの知ったか発言になりがちになりやすい劣った内容にどうしてもなってしまいます。

大衆心理がなぜこれほど劣って手に負えないかというのは、massはとにかく数が多いからどうしても大衆という認識共同体の規範は、子供から高齢者まで一億人共通のものでなくてはならず、どうしても

オギャーと生まれた時から国民一人あたりの借金が~

とか、誰にでも” ピコーン余計なことを閃いた ”でなく、わかりやすくピ~ンとくるものでないといけないからです。

【改訂新版】池上彰のお金の学校 (朝日新書) (日本語) 新書 – 2019/10/11
池上 彰 (著)


【嘘も方便】

そうなると、

” おお神よ、この緊縮の流れを変えることは不可能なのか ”

となるわけですが、最近のCR超越世界ネタは今回は我慢して割愛することにして、ここで法華経の方便品第二が参考になります。(あくまでも参考ですが)

簡単にいえば

嘘も方便

の方便はここから由来しており、

諸仏の智慧は計り知れず故に因縁話や比喩をもって教えをとき無数の方便を使って衆生を導き、執着から離した

ということです。

『法華経』日本語訳 (日本語) 単行本 – 2015/4/3 ひろ さちや (著)


【悪用される方便】

因縁話やら比喩をもってて、それでイソップ寓話の『アリとキリギリス』やら、

オギャーと生まれた時から国民一人あたりの借金が~
高齢者1人あたり現役世代が何人で支えなくてはならなくなる

とかわかりやすく説明されて、見事にこの方便は悪用されているわけです。


【本当のことを言っても耳をかさない現実】

それでもわりとこの方便は効果的であり、因縁話とか比喩なんて『進撃の巨人』でも『約束のネバーランド』でも何でもよく、

炎につつまれている家に子供がいて、その子供をその火宅から離れさすように、

こっちにおもちゃありますよ。こっちに来なさい。

と上手に誘いだすということが方便なのです。

本当のことを言っても到底理解できるものでもないから、物語や比喩は正確でなくそれは違うものにウソになるけど、それでも子供を救うためにこの方便を使うということです。

例えるなら(これも方便じゃんw)、

消費税と社会保障とまったく関係なくむしろその逆で保育所無償化してもいずれ財政の苦しい自治体では公立の保育所がなくなったり、下手すれば株式会社の保育所もできるし、いずれカネのある人間だけがまともな保育を受けれるとかになる。
保育所無償化して自治体に負担をかけることにより、堤防などの防災対策や他の社会保障費など削減され、つまりはトレードオフが行われるだけで、山本太郎のいうとおりにいずれ外資に荒らされ本当にペンペン草も生えなくなりますよ。

ということをまともに説明してもあまり効果なく、もっと手をかえて日本人の心をつかめということです。


【六道を彷徨う日本人】

とはいうものの、安倍政権が国民を貧困化すればするほど、国民は大乗の教えに耳を傾けることがなくなり、明日をも知れない状態であり、「今だけカネだけ自分だけ」と六道輪廻を繰り返す三界「三だけ人間」となり、スラム街では貧困の餓鬼界、アウトローの連中は漫画『闇金ウシジマくん』の敵意に満ちた犯罪の修羅界、まだましな暮らしをしているものは将来に不安をかかえてイライラして煽り運転やイジメが横行する人界、一部の正規の公務員や優良大手企業の社員はグローバリズムを知らぬが仏の天界、そして政治家やエコノミストや逆進課税制度で富が増える一方のネトウヨ芸能人は貧困者や自殺者に対して自己責任で切り捨てする人間の心を捨てた畜生界と、まさに日本全体が地獄界となっているわけです。

水木少年とのんのんばあの地獄めぐり (日本語) 大型本 – 2013/6/27 水木 しげる (著)


【緊縮財政により国民意識が断絶される】

なぜ日本人がそうなったかなんて言うまでもなく、投票率の推移と格差と国民の所得の低下から、貧すれば鈍するからであり、精神的に余裕がなくなり、虐待、パワハラ、モラハラ、煽り運転、自転車暴走、ルサンチマン、ここで最近のサボテンネタは我慢して、今だけカネだけ自分だけと、狭い認識共同体の中で保身に走り、自分と異なる考え方や価値観といったものを不純物と扱い、排除してしまうからだと思います。

格差が拡大すると敵意に満ちた関係となり、攻撃か防御かとなり外の価値観とか受けつけなくなってきます。周囲は敵ばかりですから。

こうして皆がTVや新聞といったプロパガンダーにおどろされたりし、リベラルでありながら反緊縮リベラルの考えを受け付けないとか、反緊縮保守の中でも反緊縮でありながらリベラルの考えを頭から受け付けないとか、言ってみればその特定の認識共同体の構成員になっているからなのです。

グローバル化というからの侵略・破壊に対して、日本国民という身内でありながら変な壁をつくりすぎているからなのでが、もちろん、ここには緊縮財政により国民が貧困化して、国民意識が崩壊しているからであり、ようやく自分と同じような考えの認識共同体でのペルソナを獲得でき、もうそれで容量がいっぱいになってしまうからでしょう。


【豊かで余裕ができるのが本当の働き方改革】

三輪明宏さんは

” 孤独は人を賢者にする ”

と言っており、尾崎豊も尾崎の歌を聴いて孤独なるというファンがいて、

” よし、もっと孤独にしてやる! ”

と言い返したのですが、繰り返しになりますが優れた素質といものはイエスやシッダールタのごとく個人的なものであり、経済的に余裕ができて年間休日を有給入れて140日以上は確保できないと、内観することなんてできません

掛け持ちのバイトして働けど働けどわが暮らしは楽にならざり、これで投票率が低下して自公は長期の安定政権となっているおり、こんなの自公の連中は知り尽くしてわざとやっているとしか思えません。


【君は君】

アニメ『四月は君の嘘』で母親から虐待を受けていてトラウマをかかえた有田公正に、余命わずかの宮園かをりが言った言葉、

” 君はどうせ君だよ ”

がまさに真であり、人それぞれ歩んできた道が違うからメモリーも違うわけで、アイデンティティが異なるから価値観や考え方も当然違うわけで、どんなにへぼくても自分の経験はオリジナルなので、簡単に自分を捨てた既存の教えを鵜呑みするような信者になるものではないと思います。


【自分は自分】

どこかの宗教に所属しても、空海が既存の仏教を自分の中に取り入れて咀嚼してオリジナルにしたように、勉強会に参加する程度でいるべきでしょう。

なぜなら、

自分は自分

それでもはや完結しているのですから。

ましてや認識共同体がグローバルなエリートセクシー畜生界の豚どもの、グローバル人間牧場の家畜として生きていくなんて、まっぴら御免ということです。


【虹になれたら】

これらのことをまとめる、それこそ陰陽の太極図に見られる対(ペア)の関係で、0か1かのビット思考でなく、0であり1の量子的な思考であり、つまりは

孤独は人を賢者にする
自分とは異なる価値観をもつ人や不純物との出会い

一見矛盾しているこの2つは相補性の関係にあり、どちらかでなくどちらもなのです。たぶんこれこそが適当ですが仏教でいうところの中庸の精神だと思います。

ハイエクがこの中庸を否定していたことは興味深いところでが、この相補性の関係を前提にすることにより、ダイバージェンス1.048596%の第三の選択、右か左かとかの二択のモノクロでなくのような新しい価値観やら技術やら何やらがどんどん創造されるのです。たぶん。

今は豪雨で皆がセロトニン不足となりウツ状態の日本列島ですが、雨上がりの後に虹をかけれるかどうかということです。

救国のレジリエンス 「列島強靱化」でGDP900兆円の日本が生まれる (日本語) 単行本 – 2012/2/21 藤井 聡 (著)


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