マルサスの人口論を実践している日本


【マルサスの人口論】

今、マルサスの『人口論』を読んでるのですが、共感できる箇所と出来ない箇所と分かれており、将来への不確実性による不安や恐怖から欠乏が膨れ上がり、その個人が選択する行動などはまさに正鵠を射ていると思われます。

人口論 (中公文庫 (マ5-2)) (日本語) 文庫 – 2019/7/23 マルサス (著), 永井 義雄 (翻訳)


【マルサス思想の真髄】

マルサスの主な命題は以下の3つです。

①人口が生存手段なにには増加できない
②生存手段があるところでは、人口は変わることなく増加すること
③人口の優勢な力は不幸あるいは悪徳を生み出さないでは抑制されないこと

簡単にいえば人口増加は限られた食糧により制限されのですが、その制限の内訳は将来扶養することを考えての未婚や、もはや子供や嫁を扶養できない現実といった不幸な事に、戦争によって現象する人口なり密集地に人口が増加して不衛生となりその結果の疫病による人口減少といった悪徳といったところです。


【技術革新のない特殊な世界】

マルサスの時代はまず供給能力不足・モノ不足のインフレが問題視されており、デフレに伴う小子化といった問題はないというところがポイントだと思われます。

生産過剰により食糧や商品が溢れて低価格となり、企業がコストカットするとか実質賃金が低下するとか、100年以上前からグローバル化によって世界中がかかえている問題が起こる前の状態です。過剰生産分の問題がそれほど大きくなかった時代のことです。

マルサスの時代はアダム・スミスの時代と同時期であり、産業革命前つまりは生産性向上という概念が小さいころの時代であり、未来という不確実性に対して1人あたりの一定した供給能力はほとんど100年たっても変わらないという前提により成り立っているのです。

つまりは生産性向上という不確実性に対しての期待の概念はなしにしているのです。

永遠に運送は馬や飛脚でやり、電話やインターネットの通信もなく伝書鳩を使い、洗濯するのに川まで行くことを前提にしており、高速道路とか鉄道とか飛行機とかそんなこと考慮すると経済モデルが組めないからなしにしているのです。


【マルサスとダーウィン】

マルサスは人口の増加は等比数列(乗法)で増加するのに対して、食糧は世界中で耕地が限られているから等差数列(加法)でしか増加せず、いずれ食糧不足になりそこでピコーンと閃いたわけですが、

動物は自由に増加するしその過剰な結果は他の動植物に共通な空間と養分の不足により、他の動物にとなることにより抑制される

という結論に至ったのです。(日本のように格差が拡大すると富者の餌となる貧者の増加により小子化となり人口増加が抑制されていると同じ理屈です)

マルサスの『人口論』は後にダーウィンに影響を与え、それが『種の起源』として世に知らしられたわけですが、この弱肉強食の精神が今のグローバリズムの前提となり、その根拠は

自然の法則だから

というもので、弱者が強者の食い物になるのは仕方ないとされるように今でもなっているわけです。

種の起原〈上〉 (岩波文庫) (日本語) 文庫 – 1990/2/16 チャールズ ダーウィン (著), 八杉 龍一 (翻訳)


【いつもの二択の罠】

マルサスの『人口論』⇒ ダーウィンの『種の起源』⇒ 社会ダーウィン主義・グローバリズム・サッチャリズム

今の緊縮財政はもともとグローバリズムに基づくものであり、ここ100年以上にかけて世界中に災禍をもたらしているグローバリズムを後押ししているのは、強者が弱者を従う食い物にするのが自然の摂理だという主流派の経済学つまりはマルサスの思想に、ほとんど集約されているのではないかと私は常々から考えていました。

マルサスは

食糧の生産高の上昇が見られるのなら、例えばダチョウの首が伸びるのにその傾向が事前に見られるはずで、それと同じようにそれが確認できないのだから、必然的に食糧は不足する

と考えたわけです。

ここがポイントで、進化論にはキリンの首が伸びるつまりは目的に従って進化する「ラマルク進化論」もあるし、遺伝子の突然変異により急に変化する「跳躍進化論」もあるし、10年ほど前に取り扱われた「ID理論」もあるし、こうして偽者がよく使う

「創造論」 or  「ダーウィン進化論」

の二択の罠に多くの人が陥ってしまうわけです。

インテリジェント・デザイン‐ID理論―ダーウィンの進化論は完全に間違っていた!!聖書原理主義の創造論でもない「第三の生命観」、ついに日本上陸!! (MU SUPER MYSTERY BOOKS)

【グローバルな環境に適応できないから滅びる】

このブログで何度も取り上げているのですが、ラマルク進化論なんて例えば国家が後20年でインフラネットワークを日本中に張り巡らすとか、10年後に国民の所得を倍増させるとか目標を立てるとかそういう進化論であり、跳躍進化論なんて産業革命のように急激に生産性向上が見られるとか技術革新なんてその典型例であり、この二つの進化論と逆のことを20年どころか30年にかけてしてきたのが我国日本であり、そうなってきたのも80年代から跳梁跋扈したグローバリズムに基づく考えの影響によるものなのです。

そもそもダーウィン進化論って根底にあるのがマルサスの『人口論』なのですから、社会が進化するには事前にその徴候が確認されるわけでされないのなら、そのまま自然に任せて放置しておき、それこそグローバル化してその世界という環境に適応できない国それが日本なら、アメリカや中国に食われるなり淘汰されて滅びる。日本こうして自ら滅びの選択をしてきたのです。

こうなったのもマルサス自身が口にする「経験の問題」に関係していくるのです。


【反証可能性ゼロの思考】

マルサスって技術革新による生産性向上を目にしていないのか、その徴候を目にしていてもそれをなかったことにしていたのか、

” 飼育が永久に続いても、これらの羊の頭と脚とは、ネズミの頭と脚ほど小さくなることは決してない ”

と結論づけており、倫理的な問題がありますがペットの遺伝子操作からみられるまさに技術革新により、当時では不可能だったことが今はそれが可能となっています。


【自分の経験だけが全てでない】

なぜマルサスがそういった考えになるかといえば、

” 我々は知っていることによる以外に何を推理できようか ”

という前述した「経験の問題」で全て結論づけてしまい、自分の知っていること意外つまりは、ソクラテスのいう

” 知らないということを知っている ”

という、ぶっちゃけなけりゃつくればいいとか、そういう発想がないのです。

これが小子化問題にも顕著に現れており、別に少子高齢化って解決法なんて既にあるのですから問題ですらないのですけど、この元祖緊縮脳的思考により多くの日本人が苦しめられているのです。


【人類の戦い】

分かりやすくいえばマルサスは、『Dr.STONE』の科学ヲタクのセンクウとまったく逆のタイプであり、全員救うといった大乗仏教の大船の精神の持ち主でなく、自分らだけという小乗仏教の泥舟の精神の持ち主なのです。

食糧は加法でしか増えない。人口は乗法で倍々増えていく。いずれ食糧不足になる。ピコーン閃いた!戦争や疫病で貧乏人から人口減らしていけばいい。それで金持ちは自然界の王者だからライオンやトラが草食動物を食らうがごとく貧乏人追い詰めてもいいんだ。

だけど、ライオンやトラって社会性がない故に絶滅危惧種なんですけどね。

 

Dr.STONE ドクターストーン Vol.1 [Blu-ray] 小林裕介 (出演), 古川慎 (出演), 飯野慎也 (監督) 形式: Blu-ray


マルサスの人口抑制に安倍晋三が最大貢献したと思われる方は ↓のリンクをクリックお願いします。


政治ランキング;

↑クリック


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA