テセウスの舟とアイデンティティー皇統を考える


【日本人というペルソナ】

皇統の男系とか女系とか私たちのような興味のない者にはピンとこない問題がありますが、私はもともと天皇という存在を当然甘美な想いを抱いているわけでもなく、かつて大嫌いな薩長の明治政府したごとく、近代国家として国民としてのペルソナ(仮面)を築きあげるための、装置のひとつとしてとらえているわけです。


【皇統の正当性についてまじめに議論してない日本人】

簡単に言えば歴史や神話を通じて共有の時間を有することで、国家の象徴たる家長たる存在を天皇にして、他は皆その家族の一員と思うことのより、同胞・日本人としてのアイデンティティを持てるからだと思います。

ここが左とかリベラルが最も嫌うところであり、左は上と下との関係で物事を考える傾向のあるからであり、天皇も国民も同じ人間というようにとられるからなのだと思います。

まぁ、確かにそうといえばそうなんですけど、ここらの論争はイギリスでさんざんされていたことであり、日本はまずその議論以前の問題と言えるでしょう。

完訳 統治二論 (岩波文庫) (日本語) 文庫 – 2010/11/17
ジョン・ロック (著), 加藤 節 (翻訳)


【アダムの直系の子孫】

ただ、明治政府が天皇を現人神としたのはなかなかのテクニックであり、日本ではキリスト教のように神と人間とを契約により分離した上下関係がなく、イギリスでは王族はアダムの直系の子孫という正当性を掲げることにより、間接的に

王 = アダムの直系の子孫 =神もどき
臣民 = 人間

という関係を築こうとしていたのです。(これは単に利害があってのことですけど)


【皇統を通じての侵略】

これって、天皇が天照大神の子孫という流れを汲んでいるのと酷似しており、そこで男系とか女系とかが非常に問題になってくるわけです。

もし、

天照大神の子供(男)-息子ー息子ー息子

でなく、つまりは婿として外から取り込まれると、男系に固執する某三橋貴明さんのように、外からの侵略を受ける形になると思われます。


【アマテラス、何それ?美味しいの?】

私は前述したとおりにあまり皇統とか興味をもっておらず、それでも無意識レベルでは神武天皇やらなんやらそういった知識は一応はハードディスクの奥に保存されおり、日本人であるのなら皆無意識では共有している部分が必ずあるのです。これに対して、

外国人にアマテラスって尋ねてみると、

” 何それ?美味しいの?甘栗とかのスイーツ?和菓子? ”

とまじで返答されることでしょう。


【知っているから否定できる】

これ、ゲーテルの不完全性定理のウソつきの例とかあるのですが、ウソをつくということは本当のことを知っているからできるのであり、アマテラスを否定することや神武天皇がいなかったとか否定するということは、知っているからできることであり、これを知っているということは日本人である証拠なのです。

本当のことを知っていないで発言するということは、「間違っている」か「バカ」というところでしょう。前者だとまだ自尊心は保てるけど、後者は相当イタイです。ジンバブエが~みたいな感じで。

数学ガール/ゲーデルの不完全性定理 (数学ガールシリーズ 3) (日本語) 単行本 – 2009/10/24 結城 浩 (著)


【テセウスの舟】

さて、この皇統問題なのですが本当に天照大神の子孫であるかどうかとなると、なわけないと大体は結論づけられるわけで、ここで社会心理学でいうところのアイデンティティにおいて例に出される『テセウスの舟』が非常に興味深く、簡単にいえば

そうだと思えるからそうなんだ

というところに帰着するわけです。

社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉 (筑摩選書) (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2013/7/18 小坂井 敏晶 (著)


【うっかりさんのNHK】

ここでY遺伝子にだけ継承されるという科学的根拠があると、途中でそれが中国・韓国・北朝鮮のY遺伝子が組み込まれると、事実としてそれが遺伝子レベルで確認されてしまい、内と外の壁がグローバル化のごとく上のレベルで完全にとっぱらわれ、崩壊するわけです。

これの何が問題かというと、NHKがうっかり言っちゃったことなんですけど、日本人のY遺伝子って半島とか大陸には見られない、ユダヤの遺伝子が組み込まれているいるらしく、そこらの関係からも外から婿を向かえると、簡単に言えば皇統に韓国中国北朝鮮特有のY遺伝子が継承されることになります。


【東アジア人としてのアイデンティティの誕生】

もしかしたら、天皇家が他の日本人とは異なり逆にユダヤの遺伝子が組みこまれていないY遺伝子、つまりは中国・韓国・北朝鮮の遺伝子を継承している可能性もあり、しかしながらその事実よりも『テセウスの舟』のごとく、本当にそう思えるからアイデンティティが形成されるわけで、

” 中国共産党の○○は皇統を受け継いでいる。Y遺伝子調べてみろ!証明される! ”
” 天皇家は韓国の○○の流れを継承してる。Y遺伝子にだけ受け継がれるものがある。科学的に証明されている! ”

とかなり、これを国民が科学的根拠により納得するのなら、アイデンティティが崩壊するというか、むしろ別のアイデンティティに変わるわけです。

ギリシャの元財務大臣がヨーロッパ人としてのアイデンティティがギリシャ人としてのアイデンティティよりも強かったのごとく、

東アジア人としてのアイデンティティ

が生まれ日本人が皆それで納得するというところです。(特にRCEPとかで中国の経済圏に日本が組みこまれたら、今の米国隷従路線と同じでそっちに傾くでしょう)


【左は大喜び】

リベラル派は世界市民的な思想をもっている傾向にあり、上と下の境界線をとっぱらいその端緒として東アジア人としてのアイデンティティが形成することを歓迎し、反国家主義的には賛成したいところでしょう。

中国・韓国・北朝鮮は天皇家の流れからわかるように同じ東アジア人で、その天皇の子供たる日本人も韓国人も皆兄弟。仲良くしようみたいな感じで。


【カタルーニャの悲劇】

私はあまり天皇制とか詳しくなく、ただカタルーニャが国家として自主独立できなかった理由として、

①母国語が定着できなかった
②独自の王家がなかった

があげられ、愛子様の天皇誕生で外から婿養子により外からの遺伝子が組みこまれるとか、結構深刻な問題といるでしょう。

物語 カタルーニャの歴史―知られざる地中海帝国の興亡 (中公新書) (日本語) 新書 – 2000/12/1 田沢 耕 (著)


【中央の連中に娘レイプされまくりゃ、外国と手を組むわな】

バルサロナのあるカタルーニャ地方は常に中央政府のマドリードのあるカスティーリョに搾取されており、そもそも言語の違う地域でありアイデンティティが異なり、しかしながら国家として独立できなかったわけで、その大きな原因がポルトガルのようなブラサン家のような独自の王族がなかったからです。

30年戦争があった頃中央政府のカタルーニャに対する徴兵への義務や徴税は重く、しかもカスティーリョ軍の横暴も酷く、教会を焼きはらわれたり、娘をレイプされたり、そこでカタルーニャ人は耐え切れずフランスと手を組みます。


【内と外の壁の重要性】

一時はルイ13世がバルセロナ伯・王と選ばれたりするわけですが、戦争はその後フランスとカタルーニャの有利に働いていき、しかしながら結局カタルーニャの文化の発祥地ピレネー山脈以北を、フランスに奪われることになります。

これももし独自の王族があったのなら、独自で同盟関係を組めたりする選択肢が増えていて、外と内の壁を築けてトロイの木馬的侵入を阻止できたことでしょう。

カタルーニャ地域はそれどころか外から内に入ってこられて家族の一員どころか家長となり、家財や不動産を譲渡されたというようなところです。(アメリカの属国の日本が今はそうですけど)


【愛子さまが婿をとる意味】

一般の人からするとたかが男系ですけどこういうところまで顧慮すると、憲法にPB黒字化・財政健全化明記されること同様に、一時の感情で判断を誤ると取り返しのつかないことになることも考えられるわけです。

 


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