対岸の火事意識と国民の紐帯の崩壊ーグローバリズム耐性ゼロの悲劇


【非正規公務員の問題】

最近、私の友人にもいるのですが非正規の公務員の問題が浮上しているようです。

 


【嫌なら民間企業に務めればいいとなるでしょう】

>知美さんは臨床心理士の資格を持ち、大学院で博士号を取得。自分自身が学んだことを少しでも子どもたちの成長に役立てたいと、10年以上働き続けています。

たぶん、この記事を読むとほとんどの人が、

嫌ならやめて民間企業に務めればいい

と思うことでしょう。

博士号を取得した臨床心理士なんてさぞかし需要があるでしょうって感じで。


【民と官の争い】

橋本内閣の行革では官僚の改革をやられ、次に民間の改革をやられ、次に地方公務員の改革をやられ、まぁ官と民とサンドイッチ式にまさに平等に、じゃんじゃん構造改革をやられたということです。(官僚の前に中曽根時代に民間において派遣法を施行しましたね。)

昔の縁故採用で町役場などの公務員になった連中でも、90年代後半から安定を求めて公務員になった連中でも、一度地位を確保できたのなら当然保身に入ることだろうし、自分たちの境遇を維持するために自治労や官公労やら組織を通し、人事院やらを通じて高めの給与・手当てを充実させるのも当然でしょう。

毎月勤労統計調査のサンプリング変更も公務員給与に反映されるし、国際機関にもそれが重要なデーターになります。

公務員の待遇が民間よりもいいといえば、

民間がデフレで悪いだけだ。インフレになれば逆転する。

と言い出し、どっちみちのイタチゴッコでしょう。


【ルサンチマン大国日本】

私はそもそも大卒だとか博士号取得だとか、そんなもので人間の価値を選別し、それが給与に反映されること自体に反対の立場にあります。

高卒の公務員と大卒の公務員とが出世コースも異なり給料も異なり、そこからしてスタートラインも異なりそこを調整していかなかったことも、今の殺伐した閉塞感あふれる世の中にしているのだと思います。

もちろん官僚あたりになるとそれなりに高いものを要求され、高卒と大卒を同列にするなとなるでしょうけど、これでも試験で振り分ければと思っています。

これは民間でも同じで、高卒にも通信教育で大卒資格を取得できるサポートをするなり、部長クラスまでの管理者としての道を開かないとあっちこっちで、ルサンチマンが溢れだし今日本がそのピークの絶頂にあると思います。

それこそ、通信教育代を社員に割り当てる企業に対しては、法人税やらの減税処置なりそれなりに政治の力で可能でしょうし。

学歴ルサンチマン、偏差値ルサンチマン、浪人ルサンチマン、男女性差ルサンチマン、地方田舎ルサンチマン、身長ルサンチマン、肥満ルサンチマン、容姿ルサンチマン、体力ルサンチマン、ケンカ弱いルサンチマン・・。

これがなんか、足のひっぱりあいというか、国民同士の対立構図に最近見えてなりません。


【考える力不足の日本人】

日本人は個人主義が定着していないため、社会心理学者の北山忍先生のいう「相互強調的価値観」が強いため、つまりは集団や社会に認知してもらって初めて自分というものが定義され、自身の価値観とかアイデンティティとかそんなのどうでもいいと思うところがあります。

自分が何者かを考えること自体ナンセンスなのです。

要は、○○大学卒業。○○商事勤務。課長。○○大学名誉教授。○○団連会長。ノーベル経済学賞受賞。

とかそこらの肩書きがあれば何者であるかを考えなくても問題なく、何よりもその人の肩書きが重要であり、結局東大名誉教授とかの肩書きという権威に弱くなるのです。

その人が何を言っているのか、英語も日本語も中途半端で中身空っぽだから、吟味すること、自分の頭で考えることができないのです。


【考えたくない・すぐ忘れる日本人】

だから、小泉・竹中時代で何がやられたのかを分析しないし、景気の回復が実感できないと第一次安倍政権で国民が不満をもち、定率減税廃止に怒り、道州制にあきれ果て、ホワイトカラーエグゼンプション・消費増税を拒否したことも忘れてしまっているのです。

欧米でも同じといえば同じでしょうが、なんか健忘症が激しすぎると思います。

8年ぐらい前に奈良の十津川村の土砂崩れやら、福知山の水害に対しての警告はあったのに、去年の西日本豪雨と今年の台風15号・19号とようやく自分の身に降りかかり、ようやく治水事業について、インフラ整備について考え直してるところですが、来年なければまた忘れることでしょう。

学者でも名誉ルサンチマンとかに陥り、自分がどういう生き方をしてどういうものに影響受けて、どういう思想にたどりついたとか、そんなのどうでもよくなると思います。

なんせ、アイデンティティがないのですから、これまでの言説を急に変えたりとか平気にやるわけです。

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【制度だけつくる。後はお前ら勝手にやれの中央政府】

>「非正規公務員」をめぐって、総務省は2020年度から地方公務員の新たな「会計年度任用職員」と呼ばれる制度を導入することにしています。

>新たな制度では「特別職非常勤」や「臨時的任用」の要件を厳しくし、多くの「非正規公務員」を「会計年度任用職員」という枠組みに移行するとともに、ボーナスの支給を可能にするなど、待遇面の改善ができるとしています。

>これに対し自治体からは「財政運営に影響が出るのではないか」という不安の声も上がっています。これまで支給してこなかったボーナスなどで財政負担が大きくなるのではないかというのが、その主な理由です。

要するに契約社員みたいな扱いにするということで間違いないようですね。

「会計年度任用職員」って安倍政権の保育所無償化なりにちゃんちゃらオカシクて、結局自治体に負担させてりゃ治水事業や福祉の削減なりトレードオフが行われるだけで、それで水道民営化なり国民皆保険制度廃止して、皆自己責任で民間保険に加入。市役所の窓口に共済の代わりにアフラックとかのパンフレットが置かれる。

こうなってくるわけです。


【役所だけではない】

>「非正規公務員」。

>「役所の中のハナシでしょ?自分たちには関係ないし…」と思う人もいるかもしれません。ただ、学校や保育、福祉など、私たちが当たり前のように享受している行政サービスの背景には、それを支える多くの「非正規公務員」がいます。

>決して「役所の中のハナシ」にはとどまらないのです。

自治体の財政難、そして肥大化する行政サービス。その「はざま」に置かれている「非正規公務員」

>一度、その声に向き合ってみてほしい。取材班としての願いです。

まぁ、緊縮財政支持しまくりのNHKの取材班に言われても説得力ないわけです。地方交付税を増やせばいいとか絶対に言いませんね。

この「非正規公務員」を⇒「非正規スタッフ」「外国人労働者」に置き換えてみるといいでしょう。

>「非正規スタッフ」「外国人労働者」。

>「○○の中のハナシでしょ?自分たちには関係ないし…」と思う人もいるかもしれません。ただ、学校や保育、福祉など、私たちが当たり前のように享受している行政サービスの背景には、それを支える多くの「非正規公務員」がいます。

○○をいろんな業界に当てはめれます。


【非正規のモラルの問題点】

それを支える非正規は福祉の分野でも当然いるわけで、

夜勤をしない
早出しなくてすむ
土日祝日・盆・年末年始・正月など決まって休める
レクレーションなどの行事の雑務なし
会議に出席しなくていい・議事録作成しなくていい
担当の利用者や患者なし
日本語でのコミュニケーション
物品等の補充
報告書の作成
事故が起こった際救急搬送の手続きを考えなくてもいい

これらを煩わしいこと全てを非正規は免除されているとかとかあり、しかしながら非正規側が自分らが正規と代わらず業務がしっかり全てできていると自認している場合もあります。

こうなると同一賃金は難しくやはり責任感も大きく違ってきます。

例えば、スーパーにいきなり魚が並んでいるわけでなく、そこまでに至るプロセスが当然あるわけで、どの仕事もそれができるまでのお膳立てをするまでの流れがあり、そこらを把握していないとかの問題もあるのです。


【生存競争による対岸の火事意識】

規制緩和で大学を乱立させたり、弁護士と同じく修士課程や博士号取得を増加させたのはいいけど、受け入れ先がしっかりしておらないところに当然問題がでてくるわけですが、それに加えて新卒一括でレールに乗りっぱなしで後は楽して生きていくのはいいけど、同胞日本人が苦しんでいる中、対岸の火事状態の精神になっての結末なのでしょう。

自分が真っ先に助かって次に家族や恋人や友人と、これを同じ国民同士で官と民の交互のサンドイッチ式にしかも同時にやられた結果、官も民も共倒れになったと私はみてます。

国民全体が生存競争をかけて限られたパイを奪い合った結果ともいえます。

対岸の火事に思っていたら地球一周して背後から火の手が迫ってきたみたいな。


【グローバリズムの耐性ゼロの日本人】

官⇒民⇒官⇒民と交互にやられているだけで、こうさせているのがアメリカ主導のグローバリズムであることは言うまでもありません。これに、

緊縮財政という隠れ蓑の術を使って改革やりまくっているのです。

グローバリズムは必ず国民の紐帯を断絶させます


【貧すれば鈍させる】

国民同士に格差をつけて嫉妬や不満を煽り、そこに老後の心配や財政破綻などの不安や恐怖も付け加えて、貧すれば鈍させているのです。

だいたい、グローバル政党のやり口も同じで、

①国民同士を嫉妬・ルサンチマン・敵意を煽って対立関係にする(農協・医師会・水道局・労組・大阪市などを敵にみたてる)
②不安や恐怖を煽って欠乏していると思わせて、パイ(財源など)の奪い合いをさせる・争わせる(税制破綻、北朝鮮や中国の脅威)

これ、サッチャーらにみられる先人グローバリストの手法です。

当然、市場での職場での競争とかとなりそれが是とされているし、勝ったものが何してもよいという世の中になっているのです。個人主義が浸透してない日本だとこれまた更にグロテスクになります。

ここには役割分担からくる感謝とか、そんなものこっぱ微塵に吹き飛びます。


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