若い世代の人へ財再破綻論の嘘を説明してみた・後編ー国民国家とは何ぞや


(前回からつづく)

【世代交代の意味】

余計な話題を入れつつ3回に分けて繰り広げてきた、若い世代、次世代に財政破綻論の嘘をいかのように説明したらいいのか、麻雀に例えたりして説明したわけですけど、結構金融資産を蓄積していないインフレを知らない若者には、すんなり受け入れられる傾向にあると思います。


【最終奥儀は必至】

最後に財政破綻論者の唯一残されたトリックという名のレトリックであるハイパーインフレーションなのですが、必ず敗戦直後の日本の高いインフレを必ず引き合いに出しに来るわけで、これの説明も楽でハイパーインフレに陥っている国に共通する事は、

供給能力が著しく低下した国

だという現実で、簡単に撃沈できます。むしろ、供給能力を低下させるのが緊縮財政でPB目標だと駒をすすめ詰めることがでいます。

終戦直後の日本もまた同様であり、空襲で焼け野原になったからであり、戦時の国債発行により高いインフレになったわけではないのです。


【景気回復。賃金上昇。何それ?どこの話?】

別に今回取り上げたテーマは財政破綻論者を打ち負かすレトリックを述べているのではなく、あくまでも私の経験則から若い年代の男性陣の反応から、データーをだしてきて数字に基づく事実によりこう説明したらいいのではないかと紹介しただけです。

本当は私は経済指標とか経済学とか詳しくなくあまり興味なくむしろ嫌いなほうで、それでも去年の秋ごろからTVで公共の電波で

” 景気よくなってます~ ”
“ 賃金上昇にともなって~ ”

とか消費増税を是とするプロパガンダー炸裂しまくってるのを見て、まじでムカついて荒削りで間違いはあってもあっちが嘘つきまくってるわけで、多くの人を貧困・不幸に陥れる嘘は紛糾しなければと思い、経済とかそっち系の勉強してきたわけです。


【簡単なまとめ】

財政破綻論の嘘に関して今までのことをまとめると以下です。

GDPの支出面(デフレ下での消費増税は消費を減退させ経済成長を阻害する)
政府部門収支 + 民間部門収支 +海外部門の収支 =0(麻雀の勝ち負けと同じでトータルでは0)
誰かの支出は誰かの収入
(トータルで0、これも麻雀の誰かの勝ちは誰かの負けでもあるのと同じ)
スペンディングファースト(支出して預金が生まれ、逆に租税して預金が消える)
主権国家つまり統合政府の概念(政府の負債はデフレでは過剰に返済する必要はなく、ましてや負債を完済してはいけない。PB達成してはいけない)


【歪んだプロパガンダーを打破する方法】

上記のことに事実とデーターに基づいた説明をし、現実に起こっている現象がその結果だと説明するだけでいいと思います。

どこの国も政府部門支出と民間部門支出をプラスにして、海外部門収支をマイナスにしようとしたその結果国際関係が悪化して、その典型例が二度にわたる世界大戦であり、教科書で保護貿易により十分な植民地や資源をもたない日本やドイツやイタリアがブロック経済によりファシズムに走り侵略戦争しでかした。だから保護貿易が悪というのが真っ赤な嘘だとうことも案外すんなり受け入れてくれました。

緊縮してグローバル化した結果がイギリスのブレグジット、移民問題、フランスの黄色いベスト運動、トランプのメキシコへの壁。これらのことも抵抗なしに受け入れてくれました。

グローバリストは単にリベラルを使い差別主義とレッテルを貼るしか方法はありませんし、ネトウヨは相変わらず今でも韓国にぞっこんの認知性不協和状態の思考停止状態です。

あと、インフレ時とデフレ時の政策の違いも、上記のアイテムがあれば簡単に説明できました。


【万人でなくその人にあったマニアにわかりやすく説明する方法】

これらを麻雀好きとかプロレス好きとか(G1クライマックスのブロック別のリーグ戦の勝ち星と負け星とか)アニメの作品によるとか、その人の趣向を汲み取って財政破綻論の嘘を説明すれば、若い特に男性であるのなら案外受けがいいと思います。

むしろ万人に対する説明だと” なんかうまいことばっかり言ってる ”となりがちになる可能性が高いともいえます。


【デフレ下での倹約家の10年】

中高年はある程度金融財産をコツコツ蓄積した人が多く、彼らはインフレを知っているので財政破綻論の嘘、デフレ脱却とかのはうけは結構悪いです。これは利害の問題だと思います。

例えば毎月、3万円づつ10年間貯蓄すれば360万円。賞与を入れると年間50万円で10年間で500万円。合計で860万円10年で貯蓄できます。

現役世代でもこのデフレ下で給料も上がらない状態で、コツコツ貯蓄してきた人の10年をインフレが破壊する悪だと認識されがちです。この人のデフレの10年はろくに賃金上昇がなかったわけですが、いくら利率が低くとも金融財産の価値の現象がなくむしろ保証されていたと解釈するわけです。

インフレになっても経済が成長して労働分配率が高ければ、つまりは労働者の所得が実質賃金が上昇すればいいのですが、それこそ合成の誤謬で自己責任論による自助の精神が、セーフティーネットがザル状態故に日本だと貯蓄する傾向にあります。


【倹約家のアリと浪費家のキリギリス】

まじめな人の10年は倹約という努力の10年であり、イソップ寓話の『アリとキリギリス』のまじめで欲しいものも購入しない消費をしない働き者のアリだったのです。

一方の浪費家のキリギリスは自助精神が欠落しており、彼らに生活保護や社会保障費を充てると国の借金が増え、財政破綻してハイパーインフレを起こす原因になるからとなるのだと思います。


【自分だけの状況が崩壊】

そういったアリサイドの心中を理解することも大切で、緊縮のヘゲモニーを転覆させるには貯蓄ゼロ世帯でない、つまりは中高年のそこそこ貯蓄ある人に、緊縮の罠・財政破綻論の嘘を知ってもらう必要があるわけですがなかなか難しく、だから世代交代となるわけです。

安倍政権の消費税5%⇒10%により、確実に貯蓄ゼロ世帯は2世帯に1世帯から60%、70%とデーター改竄したところ現実として増加していくでしょうから、これはパラドックなのですがどんどん国民が貧困化していけばしていくほど逃げ切れない世帯が増えそれだけデフレを好む世帯が少なくなるわけで、財政破綻論の嘘に耳を傾ける人が増えていくことが考えられます。

変に自分だけ助かろうと思える状況になくなるわけです。

今だけカネだけ自分だけ

という今(自分らの世代だけ)もカネ(自分の貯蓄)も自分(守るべき自分)もなくなるということです。

「自助」とは「自立している」という意味での立派な響きでもありますが、「自分だけ助かろうとしている」とも解釈できます。


【誰かの支出は誰かの収入】

言葉も確かに大切なのですが物語もかなり厄介で、前述した『アリとキリギリス』の寓話なんて非常によくなくて、誰かの支出は誰かの収入であるからして、かつてのキリギリスの支出はのアリの収入であり、アリが今の冬に安心して暮らして行けるのはかつてのアリの勤労の結果だけでなく、低賃金労働でありながらかつて所得の全てを消費に回した浪費家のキリギリスのおかげでもあるのです。

こうして今のアリの貯蓄と十分な年金支給という安泰した生活があるわけで、これを理解してないとすぐに自己責任論という陳腐なレトリック(トリック)に騙されるます。

生活保護を受けている今の高齢者叩きなんてその典型例であり、彼らの多くが現役世代に稼いだカネを全て消費してくれたおかげで、十分な厚生年金や共済年金を受け取れる状態を可能にしたわけで、もっとマクロで考えてほしいわけです。

各自が倹約してきた合理的な行為の結果が「合成の誤謬」を生んだわけで、それがデフレを後押していきたのです。


【中心性の運動の欠如】

デフレは人をケダモノにする

と言われるように、デフレ時に政府が適切な政策をとらずにいると

緊縮は人を鬼畜にする

わけで、カール・ポラニーのいう中心性の運動つまりは再分配が成されないと、国民意識が分断されつまりは国家も分裂していき、大阪都とか道州制とかの過激思想の勃興も、戦後米国隷従で主権国家でない日本が招いた悲劇だともいえるます。

再分配って地方交付税等の意味も社会保障などの同じ国民への公助も意味するわけで、また別の機会で述べますが私はMMTの一部は支持しますが、全てを共感できないところはここにあるのです。

ポラニーが批判している市場による「悪魔の碾臼(ひきうす)」やらに、ポストケインズ派でありながら主流派の経済学と共通している認識に関係してきます。


【真の愛国行為と売国行為】

①の互酬って公助つまりは水道や港湾や電気などの共有財産を意味しますし、②の再分配も同じ人間という同胞意識・国民意識から生まれてくるわけで、社会保障なんて収めたからとか投資に対しての回収といったそういう次元のことでなく、地方への分配する交付税・交付金・支出金も同様です。むしろゲマインシャフトの本質意志、つまりは共同体社会の同胞だからという共通認識によるものなのです。

③の家政なんて自給自足で国家の要諦となるところで、水道民営化とかPFIで外資参入させるとかカジノとか何考えてるんだと愛国をかかげるのなら普通は思うわけです。後で述べますけど家政の「家」という概念は外から外敵からの壁も意味します。

国防も③の家政にモロ該当するわけで、これら3つの行動原理は密接に関係しており、インフラネットワーク充実により、たとえ南海トラフや首都首都直下型の地震がきても、日本海側から助けることが可能だし(①の互酬ですね)、自国で供給能力が維持できるわけですからハイパーインフレになんてなるわけありません。(物流で使われているロジスティクスは軍事用語で物資調達の意味があります。)

これは国防にも該当するわけで、③の家政つまりは自給自足は日本国民自身の力で道路や鉄道の敷設、造船、橋を架けるとかインフラ整備できることであり、農業も電力も郵便事業もサービス観光業からアニメなどの文化、医療・介護・保育・教育全て同様なのです。

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【国民国家】

これは結構、福沢諭吉の国家国民像とかぶりその言葉が示すように、「国家」とは国の家であり国民とは家族でもあり、そうなると結局家の内部での貸し借りの関係なんて、トータルでゼロになりますね。

96年までのドラ息子の大学生が新車を購入するにあたって、親ローンをあてにするのと同じで、金利ゼロ結局返さなくてもOKだったし踏み倒す例も実際多かったわけで、他の家族から見ればあってないようなものなのです。

国の借金が~とか外国人から見ると、???と感じるのは当たり前です。


【リベラル派の葛藤】

まぁ、こういうことは本来右とか左とか愛国とか国際協調とか保守とかリベラルとか関係なく、とりわけ特別なことでなく普通のことを述べているだけですけど、ここらはリベラルが異常に拒絶反応を起こしがちで、ヒステリーになるところなんですよね。

愛国とか国家とかいう言葉の響きや、国境とか規制とか移民制限という概念は。

つまりは内と外で考えるのが苦手なのです。
国境なき世界でものごとを考えたがるわけで、ギリシャの元財務大臣のバルファキスも同じです。ヨーロッパ人として考えるリベラル派で結局失敗しました。


【家の概念】

「家」の概念って実は内と外で考えることなんだと思います。

知っている隣人でもずっと寝食ともに過ごさないでしょう?
結婚すれば別ですけどそうすると家族になりますし、やはりまた新たに内と外で考え始めるのです。(『サザエさん』は特殊です。「磯野サザエ」でなく「フグ田サザエ」で平屋の2世帯住宅状態ですから)

こうなると家って隔たりを意味するわけで、こうなるとなぜヨーロッパでリベラル派が移民問題で間違った選択をしたのか、理解できると思います。

それぞれの家族でそれぞれの慣習やルール(常識や法律)、旅行や父親の失業やらのエピソード共に過ごした時間も違うし(歴史)、そもそもアニヲタと同じで認識共同体が異なり使用言語も異なってきます。(言語)

どこの誰ともわからない人間を無差別に居候させる。これをリベラル派が実際に自分の家の中に対してできるかとなると、まずできないわけです。強姦魔や猟奇殺人を犯すサイコパスの可能性も十分ありますからね。

同じ時を過ごし(歴史)、カレーは週一回にするとかの慣習とか共通の感覚をもってり(常識)、その家の価値観が生まれ共通の言葉が定着し(言語)、だから家族でいると安心できるし信頼もでき助け合うわけでいわば時間という縦のラインにより形成されたものであり、これらが外との壁となりこうして内と外の関係が生まれてきたわけです。

ちなみに左派はポラニーを好みますけど、家政にはこういう内と外の壁の意味があると思えるのです。上と下の関係(宗主国拒否も同じ)も大事だけど、内も外の関係も大事なのはこういう意味からなのだと思います。

しかし、この考えはリベラル派にうけが悪いですね。


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