反緊縮派の分裂の可能性・後編ータブーの原発問題


(前回からつづく)

【TPP反対とは何だったのか】

ネトウヨさんが糾弾する最低時給1500円問題もさながら、山本太郎叩きに今でも多いのが原発問題・特に風評被害のことであり、結構向こうサイドの上げてくるデーターを見て偏った情報ばかりに思えます。

そもそも民主党時代のTPP反対派には、①反原発派+②保守派+③ネトウヨらとおりましたが、一番最後のやつは安倍政権誕生と同時い即効手のひら返すと思っていましたが、実際そうなりました。

TPPなんてくれてやる!

みたいになり、野田総理のTPPは悪いTPPで安倍総理のTPPは良いTPPとなったわけです。(したの人、玉木さんだったのかw)


【日本国民は反省できるかどうかの瀬戸際】

だいたい原発の汚染水の問題なのですが、汚染を除去した処理済みの汚染水なので海洋放出しても問題ないとかいってるのですが、それならわざわざ大阪まで輸送する必要なんてないわけで、これに対してコスト面で言っただけとかネトウヨさんは言うけど、コストもクソも財政難にある自治体は補助金ほしいからどうでもいいのです。

緊縮で自治体が兵糧攻められると、オスプレイだろうが核廃棄物だろうがカジノだろうが原発誘致だろうが、外資を呼び込むとか何でもかんでも民営化してインフラという共有財産のメンテを怠り、それで10年前の十津川村の土砂崩れやら、去年の西日本豪雨・地震・台風、今年の千葉の台風と復旧するにも建築・土木業者が足りなったわけですが、これもグローバル化・反緊縮の小泉・竹中時代の失政だといまだに、国民共有レベルで反省できていないところが大きな問題です。

今回の千葉の台風の被害も、新聞・TVは一言もこれにだけ触れていません。やつらは確かに社員は家族のためにやってることなのですが、これは財務官僚もナチスも同じことでただの亡国の共犯者なのです。

合成の誤謬なのです。これなんか特に。

安倍総理による消費税×2による経済ショックにより、貯蓄ゼロ世帯が2世帯に1世帯の50%が60%、70%と上昇していくにつれて必ず世論は変わると思いますし、ここで小泉時代の米百俵が間違いだったと認識できるかどうかが大きな争点でしょう。失敗すれば当初の予定どおりに倭族自治区になるだけです。


【反原発の急先鋒小出裕章】

さて、原発問題でなにかと風評被害と連呼しますけど、まず何を根拠に風評被害というところが争点となります。

ここは反原発の急先鋒の元京都大学の助教の小出裕章のレトリックなのですが、かつてチェルノブイリ事故で汚染されたヨーロッパの製品の輸入を拒否していたのが日本んであり、実際日本が原発事故を起こしたからその基準値を引き上げるのは道理に反しているということです。

私は反TPPのうちで反原発と保守派と同時にチェックしていた時期があり、山本太郎ほどではないけど保守派のブロガーよりは少しは原発問題に関して知識はあったと思います。過去形ですけど、それでも反原発派も結構2ちゃんねるでディスってました。小出氏による原発事故のリスクや核廃棄物の問題から電気使うな、エアコン使うなとか結構反発していました。小出氏は北朝鮮のテポドンを人工衛星とか言ってて、そこも結構批判していじくっていました。

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【LNT仮説】

尺の関係もありコンパクトにまとめれば、放射線が人体に与える影響の閾値(しきいち)がないというLNT仮説ですが、これに反対するサイドは人体に対する低線量被爆のデーターがないかのように主張されているようです。

しかしながら小出氏の主張では、長崎・広島の原爆投下後の追跡調査の結果、0.01シーベルトの低線量被爆でもガン発生した例もあり、反原発派のうちでは被爆線量に閾値はないということを前提としており、これが反原発派では主流の意見となっています。

LNT仮説の所以となるは、アメリカ科学アカデミーの中に放射線の影響を検討する委員会(BEIR:電離放射線の生物学益影響に関する委員会)の2005年の7番目の報告にあり、それが以下です。

>利用できる生物学的、生物物理学的なデーターを総合的に検討した結果、委員会は以下の結論に達した。被爆のリスクは低線量にいたるまで直線的に存在し続け、閾値はない最小限の被爆であっても、人類に対して及ぼす可能性がある。こうした仮定は「閾値なし」モデルと呼ばれる。

それでもレントゲンの検査などリスク以上に、そのリスクを上回るメリットから年間1msv(ミリシーベルト)という基準を設けたそうです。現実的に自然放射・医療被曝を含めゼロは不可能だからです。


【LNT仮説】

小出氏がいうには年間1ミリシーベルトという基準は、1万人に1人がガンで死ぬ確率の数値で、「それは我慢してくれ」という基準らしいです。

ちなみに上記の図は食物による被爆のみだけであり、正確には政府の基準を満たしておりません。

それどころか、文部科学省は福島県内の学校に安全基準を設けて、1時間3.8マイクロシーベルト未満の学校には、通常通り校舎や校庭を利用させるように決め、しかし子供が1日8時間屋外にいることを前提とするなら、年間で積算被爆量が20ミリシーベルトに達し常軌を逸脱した数値といえ、今はそんな基準ではないでしょうが、当時それがまかり通っていたわけです。


【自然にある放射性同位体】

他によくある反原発派に対しての糾弾材料として、炭素14、カリウム40、水素3(トリチウム)のような天然の放射性同位体が食物に含有されているというのがあり、それで人体に影響ないだろうというものです。

しかしながら原発事故によって発生されたセシウム134・137やストロンチウム90は自然界には存在しておらず、人体は自然と調和とるように炭素14のような放射性同位体は対外に排出されるように進化してきたと、小出氏は主張しております。

原発事故で発生した放射性物質の厄介なのは、ストロンチウム90であるとカルシウムに似ているため骨に蓄積されたり、セシウムであると生殖器の蓄積されたりと、通常そんなとこに自然界にある放射性同位体は蓄積されないわけです。原爆で白血病になるとか恐らく自然界にない放射性物質による影響によるもので、医者ですら原爆による人体の影響はなかったとか意見が分かれているようです。

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【内部被曝でも異なる】

自然界にある放射性同位体の炭素14であるとすぐに体外に排出されるが、ストロンチウム90であるとカルシウムに似てるために、骨に蓄積され放射性同位体であるために、それが原因で白血病になると見方があり、こういう見解から外部被曝と内部被曝と同じにしてはいけないとう考えが、反原発派の主流の考え方だといえます。


【叩かれる美味しんぼ】

原発事故について言及してボロクソに叩かれた著名人に『美味しんぼ』の雁屋鉄さんがいます。あの漫画の描写で主人公の山岡が鼻血を出したシーンです。2019-04-15 奇怪なこと

>安倍晋三首相が「美味しんぼ」を風評被害を巻き起こすと非難するのがテレビで流されました。

>その回の「美味しんぼ」で、主人公の山岡が福島の取材から帰ってきた直後に食事中に鼻血を出す場面が描かれています。この、鼻血がいけないと言うのです。

>これでは、福島は放射線量が高くて危険なところであるように思われる。
それは、福島に対する風評被害を生み出す、のだそうです。

>「風評」とは「デマ」「うわさ」のことです。
しかし、この鼻血が出た問題は根拠のないことではありません。
私自身が、福島の取材から帰って来た次の日の夕食時に突然たらたらと鼻血が出始めたのです。
私はそれ以前に鼻血を出したことは中学生の時に友人たちとふざけていて、自分で自分の膝に鼻をぶつけたときに一回あるだけでした。

>それが、食事中に何もしないのにいきなりだらだらと出始めたので、驚き慌てました。慌てて、近くのソファに横になりましたが、鼻血は頭を高く上げていないといけないそうで、横になるのは間違いなんですね。
さらに、その頃から、非常な疲労感を覚えるようになりました。

>最初は取材旅行が重なったからその疲労なんだろうと思っていましたが、日を重ねてもその疲労感は消えないどころか、ますますひどくなります。
誰かが、私の背骨を摑んで地面に引きずり込もうとしているような感じです。
鼻血は一回だけでなく、翌日また出ました。
私は自分の体験をそのまま「美味しんぼ」に書いたのです。
誰に聞いた物でもなく、噂を書いた物でもありません。
実際に私が経験したことを書いたのです。
~etc

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【原発事故後態度急変した中央政府】

まぁ、こういうことを述べると必ず、” 放射脳!差別主義者め! ”とかネトウヨの韓国がらみの慰安婦問題と同じく脊髄反応を起こしてくる人が多いわけですが、正直こんな面倒くさくこんなことは黙殺していたわけですが、政党を代表としの反緊縮の急先鋒の山本太郎叩きをそこにもっていかれるのはかなりの痛手なわけです。単なる利害からといえばそれまでですけど。

チェルノブイリ原発事故でもベラルーシは政治的な意図から食物からの被爆の基準を上げたわけですが、しかしながら子供は被曝に弱く(成長期は細胞分裂が盛んなため)、現実をふまえて大人と子供と食物に対して被曝限度の基準を変えて、子供に対しては37ベクトル/gと変更したようです。

小出氏は子供と大人とでは内部被曝のリスクが圧倒的に違うため、大人には農家のこともありむしろ基準値は設けず、子供には0ベクレルの食物を提供しろと主張していましたが、そんなこと言ったら誰も食べなくなるでしょと個人的には思っていました。

 


【小出氏の汚染された食物の主張は是認しかねる】

普通に反原発派がこう主張すると、

” 福島の農家の人はどうなってもいいのか! ”

とか声を荒げる連中がいるわけですが、もう少し冷静になって頭冷やして考えてみるほうがいいでしょう。

だいたい、食べて応援と言いながらTPP参加に賛成して農協改革許して福島の農家もクソもないだろって。反緊縮で公共事業を削減させてダブルパンチをかましている緊縮保守派の中のネトウヨ論客がその典型例で彼らは矛盾しまくって論外です。風評被害と叫ぶなら「TPP反対と農協改革反対に種子法改正反対」と全てセットにしなければなりません。

小出氏のように汚染された食物を大人が責任をとって食べるという方法以外に、別に基準値を低くすればいいだけという考えもあり、遺伝子組み換えは危険性があるとか風評被害だというのと同じで、それなりに根拠あったから事故前は高い規制がはられていたのだと思います。

以前、少しだけ調べたら30ベクレルどこか、ほとんど遥かにもっと低い数値をクリアしてる場合がほとんです。セコイ話50でクリアできるのなら50でもいわけです。


【基準値下げればいいのでは】

検査している限りほとんど数値が低いようですし、一般食品グラム30ベクトルにまで下げても問題ないし、そっちのほうが風評被害がなくなると思います。あくまでも選択肢ですけど。

ヨーロッパの人なんてチェルノブイリで基準値高いままだし、しかし騒ぐのは韓国や中国やアメリカあたりで、観光客も基準値がある程度低いしたまに日本に来るぐらいですからさほど気にはしていないことでしょう。

例えば私たちが原発事故前にヨーロッパに旅行して暫定値500だと高すぎて、この数値みると絶対に抵抗あってキノコ料理とか躊躇してまうでしょ。同じことが中国や韓国やアメリカ人の主張にあるのです。(そもそも中国やアメリカの食物は農薬とか遺伝子組み換えとか別の問題あるし、その輸入にかんしては日本人は反対すべきで、相手も同じレトリックで攻めてきているだけだと思います。100ベクレルなんて高いみたいな。)

山本太郎は福島の農家の人を傷つけたと謝罪はしてますが、放射線と人体の影響に関してはいっさい意見を変えていないし、残念ながら太郎のほうはかなり詳しく、原発問題を少しかじっただけの連中では少し勉強不足で太刀打ちできないと思います。太郎はもともとそっち系で芸能界から干されたのですから。


【反原発派を叩く人たちへ】

この原発問題に関してオリラジの中田敦彦が動画で少しだけタブーにメスを入れてますが、財政破綻論者の池上彰の本をそのまま紹介しただけで、もう原発問題ってそれほどタブーにはなっていないようで、国民の関心もそこにないわけです。

もっと地雷踏んでほしかったのですけど、環境大臣の小泉進次郎が総理大臣になれば世の中よくなるとか、その嫁クリステルがどうのとかほとんどの有権者はゴシップに夢中なわけです。


【残された時間はないから原発問題で分裂されるとかなり痛い】

安倍総理大好きのネトウヨさんが、山本太郎を原発問題で叩いているネトウヨさんが非常に多いのですが、福島第一原発の事故の場合は電源の設置場所の瑕疵を共産党につっこまれていながら無視した、当時の安倍晋三総理大臣様の人災であるのは100%明らかです。

あの津波の事故のことだけを考えれば、補助電源が上にあれば事故は起こらなかったわけですが、これを完全に無視しているネトウヨさんは認知性不協和者といいます。

エネルギー安全保障の観点から原発問題を扱うのと、放射線と人体の影響は専門家に任せるか自分で相当勉強する必要があります。

これは一朝一夕では習得できる知識じゃなく、いたずらにネトウヨ論客と同じになって、風評被害とか差別主義者とか言って山本太郎叩きをして、せっかくできた反緊縮派の急先鋒「れいわ新選組」の力をそぐようなことはしてほしくないのです。なんせ日本に残された時間はないのが現実です。安倍政権が終了するまでのここ2,3年が勝負で、あの政権は最悪だったと国民が当たり前に実感できなければ失敗です。

元々電気事業なんて国民の共有財産を民間に任せているところにも疑問があり、株式会社なら採算をあわすために経費削減するし、電気料金上乗せすれば叩かれるし、福島第一原発の事故に関しては、その欠陥・緊縮財政がもたらした人災という見方が妥当です。

電力会社の職員の給料削減で対応とか、これ身を切る改革の維新を同じレトリックでまじでやめてくれとなるわけで、別に彼らの給料や賞与や退職金が電気料金の莫大に上乗せされているのなら別ですが、恐らくそれよりも法人税引き下げにより株主配当金やら自社株買いとかコスト削減とかそっちのほうが問題だと思います。数字見てないからわかりませんが、これも財政破綻論からくる緊縮財政のなる災いなのです。

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【池戸先生の象限図に足りないもの】

リベラルと保守派が喧嘩するのもどうかと思うところがあったのですが、池戸万作先生の象限図には原発容認と反原発と言う項目がなく、結構山本太郎叩きでここをつつかれており、必ず風評被害やら差別主義者などレッテリ貼りをしており、非常にまずいわけです。

山本代表も何の根拠もなく単なる放射脳で主張しているわけでなく、そこらを加味してほしいわけです。

 


【女性の支持が今後のキーとなる反緊縮派】

この世に同じ考えの自分と同じクローンの人間はいないわけで、何でもかんでも激情にまかせて攻撃して排斥していると、反緊縮保守派はある特定のイデオロギーのサティアンにこもってるただのファシストカルト集団と、少なくとも大多数の政治に興味のない有権者から見られることになりかねないし、実際今でもそう見られています。

激情に任せた攻撃的な論調と国防強化が一対になると、政治に興味のない有権者はただのファシストと普通に見なします。国際関係論のパワーバランスやMMTに基づいたどれだけすばらしいことを述べても、特に女性の支持が完全に失われていき、つまりは反緊縮派は相当の可能性で失敗すると思います。

反緊縮ヘゲモニー編成って女性の協力なしでは絶対に不可能で、” この愚民どもめ! ”とか言ってていつまでも少数先鋭部隊の知的ソルジャーではダメなので、お手てつないで仲良くしろとまで言わないけど、まず同じ国民ですからある程度うまく包摂していく方向にもっていくしかないのです。

保守派が今まで失敗してきた要因として純粋なアカデミックなことを述べ続ければわかってくれるというところが大きく、ほとんどの有権者とくに家事やら育児やら介護やら生活に根をはって生きている女性には日常が全てであり、彼女らに対してMMTやらグローバリズムやらアカデミックなことを述べても徒労に終わります。

池上彰がなぜこれほど支持されるのかって、わかりやすさもありますが実は優しそうで人柄の良さがあり攻撃的なところがないから、特に女性は安心して心のガードをはずしてすんなり受け入れるのだと思います。

怒っている人間になんか普通誰も近づかないでしょう。

反緊縮ヘゲモニー再編成するにあたって、池上氏と勝間和代さんが反緊縮派に手の平返ししたら、世論は大きく変わると思います。これを短期間でやるには、あくまでも本気で反緊縮の流れをつくりたいのなら、原発問題で太郎叩きしてる場合じゃないということです。

エネルギー問題度外視してですが、人体と放射線の影響を追及していくと、今度は保守派が認知性不協和に陥る可能性が非常に高くなります。

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