新自由主義的ヘゲモニーの危機という好機・前編ー自由主義と民主的平等


【反原発とTPP反対】

私は東日本大震災の起こった2011年3月11日以降、原発問題とTPPの問題の両方を見てきました。

妙なのが原発を反対しているタレントの山下太郎と、原発を是としている保守派の連中が両方ともTPPに反対していることでした。

傲慢に思われると嫌なのですが、皇統の男系カルトとかディスってて、憲法に財政健全化が明記の危険性を指摘されて逆ギレなさった某漫画家もですが、しかしながらTPPに反対していながら緊縮財政路線でどうしようもありませんでした。

グローバリズムには必ず緊縮財政がセットになっているし、金本位制が崩壊しても商品本位制とかなんでも理由をつけてでも、金融階級のために貨幣そのものに希少価値があるように思わせる必要があるわけです。

ドイツのごとく憲法に財政健全化明記されると、地方はギリシャのような悲惨な状況になるか、道州制がまた解決策とかわけわからんこといいだし国家が分裂するか、いずれにせよ日本の衰退を加速させるどころか、その頃にはアメリカが東アジアから予定通りに撤退し、中国の倭人自治区となっていることでしょう。

パパがアメリカから中国へと代わるだけで、今度は英語でなく北京語教育を小学校からやることでしょう。


【元祖ガス抜きの自民党の若手議員と安倍様の本音】

さて、民主党政権末期の野田政権に反対している佐藤ゆかりなどの若手議員がTPPに反対していたけど、私は絶対に自民党はTPPに参加すると確信してました。

なぜなら、自民党の総裁選で安倍晋三様が勝利したんですから、あのお方が第一次政権でしたことしようとしたことは、

①定率減税廃止⇒第一次安倍政権で実現
②庶民の市民税などの倍増(所得税半分)⇒のちのフラット税制への布石
③消費増税に法人税減税⇒現政権で実現
④ホワイトカラーエグセプション⇒働き方改革への布石
⑤道州制⇒これは小泉進次郎政権あたりで実現
⑥憲法改正⇒今やろうとしている

だいたいこんな感じで、これって完全に新自由主義そのものだったからです。

現総理大臣様が米国隷従の世襲の伝統を捨てるような気配はまったくなかったわけで、TPP参加するに決まってるし、消費増税の三党合意も絶対に凍結するわけないのです。


【ブルーオーシャンがなぜ日本に生まれたのか】

しかしながら、どうして左派政党の民主党に、管直人・野田佳彦・前原誠司などの新自由主義的な影響を受けている連中がいるでしょうか。

構造的にはよく例えられるアメリカの犬というトロイの木馬が、パックスアメリカーナー故に民主党に混じれ込んでいることもあるでしょうが、元をたどれば思想そのものが根本的に変えられたからだとも考えられます。

誰に?

新自由主義者であるのは確かなのですが、思想面では主にハイエク、フランク・ナイト、ミルトンフリードマンであり、それを実践した政治家の顕著な例が英国の元首相マーガレット・サッチャーです。


【政治的リベラリズムの伝統と民主主義の伝統】

まずは思想面ではハイエクが手を加えたことによる影響がかなり大きいのですが、それを説明する前に、「政治的リベラリズムの伝統」と「民主主義の伝統」を軽く説明したいと思います。

大体、以下のようです。

①政治的リベラリズムの伝統・・・法の支配・権力分立・個人の自由の擁護
②民主主義の伝統・・・平等と人民主権


【民主主義の二つの伝統を理解することが必至】

カール・ポランニーは資本主義が資本家の都合によるものであり、民主主義は一般庶民が圧倒的に多いわけで、ここでこの二つのシステムに不協和音がが生じそこにファシズムのウィルスが生まれるようなことを述べたわけです。

政治もまた同様であり政治的リベラリズムの伝統と民主主義の伝統とは異なり、ここを理解しておかないとなぜ新自由主義が跋扈したのかをつかみそこね、日本のグローバリズムの脱却つまりは衰退途上国からの脱却、ひいては中国の倭族自治区の世界線の選択の回避、世界に魁(さきがけ)たグローバル化脱却国として次世代の社会モデルとなり、アメリカや中国に代わり世界を牽引することができないと思われます。たぶん。


【自由と平等】

民主主義の組み合わせで、代表制民主主義、立憲民主主義、自由民主主義、とこれらは歴史的な流れで二つの異なる伝統が結合しただけで、C.Bマクファーソンは

「絶対主義体制に対する自由主義と民主主義の共闘に生じたものに過ぎない」

と述べたのですが、カール・シュミットは

この節合が本来不可能な体制を生み出し、自由主義は民主主義を否定し、民主主義は自由主義を否定する

とだいたいこのように述べているわけです。

それもそのはず、

自由主義的な「文法」⇒普遍性と「人間性」
②民主的平等の「文法」⇒人民および「私たち/彼ら」

と文法上対立するわけで、カール・シュミットが正しいと言えます。


【国会は対立する緊張の場】

シャンタル・ルフはこの対立が「緊張の場」とし、この緊張こそが多元主義的な政策を保障する政体(ポリティア)ないし政治共同体の一形態として、自由民主主義の独創性を定めていると述べてます。

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【有識者会議なんて必要ないどころか有害】

ある時には自由主義の論理が支配的であり、別の時には民主主義の論理が優勢であり、右派と左派による「闘技的」な交渉は常に存在し、この可能性こそが自由主義体制に特有なものであり、この体制を常に活性化していたそうです。過去形ですけど。

ガチで喧嘩する気力もなにのに!気概もないのに!どうして政治の場に来たんだよ!

という若手議員に対する山本太郎の辛辣な言葉は、国会を「緊張の場」ととらえるののならシャンタル・ムフの模範解答となるのでしょう。

庶民の期待を背負った未来を担う若手国会議員が、移民はどんどん入ってくるし消費増税はするし水道も民営化されるわというこの危機的状況で、保身のために総理に忖度してるようではもはやこの国は壊れるしかないのです。


(次回へつづく)

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