社会学(スペンサーやサムナーや数理社会学は除く)と主流派の経済学の違い・中編ー国民国家を否定するグローバル化


(前回からつづく)

>私はレーガン政権下のアメリカをつぶさに観察していて、そのことに気付いた。レーガン大統領は主に金融、通信、運輸の分野でほとんど撤廃に近い規制緩和を行った。この3つの領域が自由化された結果、お金と情報とモノ(物流)が自由に国境を往来するようになったのである。


【物理学出身者がグローバリストであるのは偶然でない】

ソ連の崩壊は必然的となりゴルバチョフがペレストロイカをかかげ、80年代のレーガン・サッチャー・中曽根の時代のグローバル化の政策が跳梁跋扈しだし、東西冷戦は資本主義陣営の勝利、それになぜかセットにされた民主主義陣営の勝利どさくさにまぎれてグローバリゼーションの勝利と世界中の人々が錯認しだしたのは、この頃からです。

世の中を物理の法則で考え出す白痴者が跋扈しだすのもこの頃からです。

>私の頭の中では、これは物理現象である

>それはあたかも、溶媒や溶質の通りの悪い半透膜がどんどんスカスカになって、最後には形を保つだけの全透膜になったようなイメージだ。ボーダレス・ワールドにおいて、国境は国民国家という19世紀的な形状を保つだけの機能しかないのだ。

>私の頭の中では、これは物理現象である。ある現象に働いている力を観察し、分析して、その力が何を引き起こすのかを導き出す。そこで使うスキルは物理学であり、私がやっていることは学生時代から何も変わっていない。コンサルタントになってからも、そして今も、学生時代にとことんやった自然科学の方法で世の中の現象を分析したり、戦略を作っている。

過去ログで何度も触れているように、

グローバリストのマーガレット・サッチャーアンゲラ・メルケル物理学の出身で、彼女たちがグローバリゼーションに狂想するのは偶然でなくむしろ必然なのです。

前回のブログで説明したように、世の中をリカードの比較優位やらゲーム理論のごとく均衡で考えるから、もうちょっと突っ込めば永遠の飛脚運送の発想の、マックス・ウェーバーが「永遠の昨日」と揶揄した発想、エネルギー保存の法則に基づく静的モデルの発想が、

主流派の経済学つまりはグローバリズム

なのです。

均衡って限られたエネルギー保存の法則であり、それを前提として成立するセコイ法則なのです。永遠の汲み取り便所で永遠の飛脚運送でなければ、均衡モデルをつくれません。ウォシュレットなんて均衡モデルを破壊する天敵です。


【永遠の過去のグローバリゼーション】

>たとえば、日本の国力が衰えるのは自然現象だと私は考える。少子化、高齢化、そして一人暮らしが増える単身化、この三拍子が揃った社会が活力を維持して繁栄するのは難しい。平均年齢が27歳のトルコはまだこれから20年伸びる余地があるが、生殖年齢をオーバーした人が多数派の日本はそうはいかない。ある意味、日本という集団社会の物理学なのである。

>そう考えると、奇跡は起らないし、集団としての日本の将来もある程度予測できる。過去に訣別し、統治機構も含めた抜本的な改革を行わない限り、日本経済が再浮上することはあり得ない。経済学者が何の役にも立たなくなったのは、閉じた国家の中でのカネとか需要を論じる19世紀の理論を振り回しているからだ。ボーダレス経済では現象としては金利を上げると海外から資金が入ってくるし、いらない金をばらまけば海外に“キャリー”されるだけだ。つまり経済学者の言うことと逆さまの現象が国境なき経済では普通なのである。

突っ込みどころ満載でいちいち説明してられないけど、高齢者一人あたり現役世代が負担するとか、そんな糞みたいな発想はここからきているのです

大前が技術革新という発想がない、江戸時代の永遠の飛脚運送の、不確実性に対して無力なグローバリズムつまりは主流派経済学の特徴とする、技術革新という予測不可能な領域を所与の事柄(条件)とする、まさに静的モデルを暴露しているわけです。

そして、グローバリゼーションが国民主義(ナショナリズム)と両立できないということを彼は告白してしまっています。

閉じた国家の中でのカネとか需要を論じる19世紀の理論を振り回しているからだ

彼のいう19世紀の理論というのは、

国境は国民国家という19世紀的な形状を保つだけの機能しかないのだ。

ということであり、大前は一度もナショナリズムを肯定したことはないと思います。


【未来なんてわからないから今だけのグローバリゼーション】

つまりは三橋さんのグラフの青い部分が存在しないのが、主流派経済学・大前健一の掲げるグローバリゼーションの特徴であり、なぜなら永遠の今が前提だからです。

永遠の飛脚運送が所与の事柄(条件)であり、未来なんて不確実性でその不確実性に対して投資なんて博打みたいなもので割りに合わないしバカらしいし、そうなると未来への継承もバカらしくなります。

そうなると人間は今だけカネだけ自分だけ」となり、今で言う「3だけ人間」となるわけです。


【永遠の飛脚運送なんてありえない】

永遠の飛脚運送だったはずの輸送が、今では貨物列車や船や飛行機や高速道路を使ったトラック運送となっています

その不確実性の未来でも人類は投資をして、しかもその回収は現役世代でなく更に後の世代へ、つまりは後の世代へ継承しているわけです。(そういう意味では投資という言葉は誤謬です)

もう1人運転の1台のトラック運送は3台5台と技術革新しているのです。

 

コンビニやスーパーのレジもガソリンスタンドのようなセルフで十分生産性は向上できているのです。

 


【投資って何でしょう】

はい、マクロ経済学の復習です。

国民の所得つまりGDPの支出面は、

GDP = C(消費) + I(投資) + G(政府支出) + EX(輸出) - IN(輸入)

であり、この投資を刺激するわけですけど主流派の経済学とことなりまともな経済学は、デフレだと企業は需要がない状態で投資Iすることなんてしないわけで、そこで政府Gがカネを使う必要があるわけです。

そこで、統合政府の考えが出てきて、スペンディングファーストに万年筆マネーとつながっていき、三橋さんがステファニー・ケルトン教授のプールの話から作成した図がわかりやすいと思います。(私はシュペングラーのいう西洋文明の特徴の一つのエネルギー保存の法則で説明しましたけど、こっちのほうがわかりやすいですね)


【良識ある番組のディレクターの玉川徹さん】

投資と消費を刺激するって山本太郎さんもとうとうTVでおっしゃってくださって、ディレクターの玉川さんはそうとう切れ者でわかってて質問してくれてて、これについていけないであろうアルツハイマー型のごとく財政緊縮脳のコメンテーターはとまどっているようですね。

 

ラスト30秒の内容をパトロンの多国籍企業に忖度してか、文字に起こしていないようですが以下です。

(山本太郎)
” この国の20年30年間はどのような政治が行われていたかというと完全に皆様の生活を踏みつけて企業側にいかに利益を横流しできるかということの連続でした。例えば大企業に対して大減税、金持ちに対して大減税、そのうえに皆様の働き方を壊してきた。昨年の夏に決まったのは何か?大量の外国人を安い労働力としてこの国に招き入れること。このことによる混乱によって首が絞まるのは誰か?皆様なのです。今の政治は皆様への裏切りの連続でした。それを変えていける。~etc ”

まぁ、事実を述べているだけです。


P・S

山本太郎さんの言うことを「詐欺師みたいに話しがうまいだけ」とか言ってる連中は、何がどう詐欺師なのかきちんとつっこんでほしいわけです。

” 財源が~、国の財政が破綻する~、ハイパーインフレになる~ ”

もうその程度の陳腐な質問に対しての返しぐらいは山本太郎さんはレトリックをつくりあげ完全理論武装しています。(統合政府、スペンディングファースト、万年筆マネーは完全理解してます)

さすがに真実に対して自公維新のグローバリストのウソや欺瞞では勝てないわけです。

男塾インテリの田沢のごとく九九できるレベルだと想定して指摘するけど、とりあえず数字見て分析するとかはハードル高いかもしれないけど、義務教育卒業程度のレベルの知性があるのなら以下の本読んでほしい。

読んでわからんのなら小学生のドリルからやり直せばいいだけ。人生何度でもやり直せます。

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(次回へつづく)

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