保守とは難だろうかーカツトシさんのツィートからみる③都市伝説が世界を救う?


前回からつづく)


【同じことの繰り返し】

まぁ、保守派エリートのいう「変化の漸次性」なんて幻想であり、良い意味でも悪い意味でも既存のシステムの恩恵にあやかっている連中が、社会の上部構造を支配しており(イデオロギーでも、社会的地位としても)、普通に考えて絶対にその特権を手放すわけありません。

これ、ハイエクが『隷従への道』で社会主義者を批判している内容ことと同じで、結局多国籍企業の跋扈してアメリカではスーパーPACとかで金権政治化してしまい、日本でも経済財政諮問会議や未来投資会議、規制改革会議など民主主義・議会制度を完全に無視した一部の既得権益団体やエリートによる支配化、官僚主義化してしまい、同じことの繰り返しなのだと思います。

これ、ジョージ・オーウェルの寓話『動物農場』でも一番大切な最後のオチで使っていることなんですけどね。

資本主義も社会主義も権力者なんて皆同じということ。

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【世直しのこと知らないんだな】

この進歩のイデオロギーを誕生させる自称変化の漸次性の保守思想って、結局エリートによるものだし、『起動戦士ガンダム』のシャア・アズナブルみたいな人物像がその進歩の代表例なのだと思います。

劇場版『起動戦士ガンダムー逆襲のシャア』でのアムロとシャアの興味深い会話があります。

アムロ

>世直しのこと知らないんだな。
革命はいつもインテリが始めるんだ。
夢見たいな目標をもってやるからいつも過激なことしかやらない
>しかし革命の後では気高い革命の心だって官僚主義と大衆に飲み込まれていくから、インテリはそれを嫌って世間からも政治からも身を引いて世捨て人となる。だったら・・。

シャア

>私は世直しなど考えていない。
愚民どもにその才能を利用されている者が言うことか!

 

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【変化しない変化の漸次性】

アムロとシャアのこの会話のやりとりに対しておそらく保守派は、

” そうだ!アムロの言う通りだ! ”

と思い、彼らが金科玉条に掲げている「変化の漸次性」を主張することでしょう。

いや、いや、これ前回のブログで紹介したように、

現実的には「変化しない変化の漸次性」という幻想によるものにすがっている保守が、シャアみたいな過激な人物イデオロギーを生みまたは復活させ、さらには強化されると私はとらえています。

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【保守と進歩の相補性】

この保守と進歩の関係って、佐藤健志さんの本『平和主義は貧困への道』で述べられてる戦後保守とリベラルの関係と似てます。

戦後保守は米国追従で貧乏になり、リベラルは経済成長を放棄して貧乏になり、しかしこの両陣営は互いに敵がいないと困り、この戦いは永続するようになっているのです。

保守と進歩は相補性による成り立っているものだとすると、雑誌『表現者クライテリオン』のインフラ財政出勤が実現しても、しばらくの20、30年は比較的によくても、いずれアムロのいう

「官僚主義と大衆に飲み込まれていく」

ことになり、そこからかつてケインズ派が凋落したように、過激な人物やイデオロギーが誕生したりゾンビのごとく復活したりして、同じ道を辿るとも考えられます。

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【保守の王道】

佐藤健志さんの本で疑問に思うことでもあるのですが、「賢い」というのに二つの型があるそうで以下です。

賢い(一型)物事のあり方を的確に理解することに優れている
賢い(二型)自分の利益を最大化することに長けている

シャアは決してT中平蔵のような二型でないことは明らかであり、かといっても

物事のあり方を的確に理解することに優れているわけでもなく、それならアムロみたいなタイプを指すのかとなりますが、アムロって

世の中を決してひっぱっていかないタイプの人間

なのですよね。(笑)

本来、機械いじりの好きで内向的なただのオタクなので、その性質は逆シャアでも何ら変わっておらずだから何もせずとなり、シャアが暴走した時だけ止めるだけの役目しか果たせないのです。

おお、これこそ保守の王道

 

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【愛妻家で利口なだけのブライト・ノア】

それなら保守派のガンダムファンは

” ブライトがいるじゃないか! ”

となるかもしれませんが、彼は「賢い」というより「利口」と言ったほうが適切なのではないでしょうか。

いつも、上の者とはぶつからずに組織の中でうまく立ち回っているように感じます。

家族想いの利口な人間は既存のシステムを維持して世の中をひっぱっても、その官僚化され腐敗した組織を変えることなどできません。

むしろ、女房・子供のためと官僚主義に組み込まれていくことに大義名分を与えることでしょう。財務省官僚で消費増税が愚かと熟知していても、家族のために反対できないエリートみたいなものです。

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【世の中を変える者は、よそ者・若者・バカ者、そして変人】

実は保守派がたまに例を上げるロバート・オウエンも、当時はむちゃくちゃ進歩的であり、土地に支配された農奴から産業革命により誕生した労働者という名の職業奴隷の待遇改善のために、自身は搾取するはずの資本家でありながら労働者の生活向上を試みる、このような革新的なことを実行したのです。

あくまでも当時の保守派といえば労働者を搾取する側の資本家側の考えであり、その考えからは変化の漸次性など起こり得ません。

オウエンは資本家であるが既存の宗教のキリスト教すら否定した独自の信仰をもち、霊媒師を通してそのチャネリングによりあの世からの助言を受け、まぁそれに従って変革をしただけのいわば変人です。

しかし、彼の登場によって、資本主義の暴走を止める労働組合や労働法のようなソーシャルプロテクション(社会の自己防衛)機能を生み出し、世界は変化し進歩していくのです。(まぁ、世の中こんなものです。彼を聖人とかあまり美化したらダメです)

変人とは変わった人でもあるが、変える人でもあるのです。

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【この世は諸行無常】

古い思想が「テセウスの舟」のように徐々に変化することなど決してありえません。

古い思想から新しい思想に入れ替わるのです。

思想の易姓革命ということもできるでしょう。(思想そのものが変わるのでなく、個人のアイデンティティ・自己統一性が漸次性をもって変わるだけなのです。たぶん。)

変化しない保守が進歩を生み、その進歩が常習化すればそれがまた保守となる。

社会の変動はこの繰り返しでしかなく、いわば保守のいう変化の漸次性は逆進でしかなく、実は思い出や偉人伝とかの過去をやたら美化する私的懐古の産物であり、それこそ、アムロが糾弾したシャアや今のインテリ・グローバリストのもつ「夢見たいな目標」同じじゃないかな。

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【歴史修正され伝説化する過去たち】

過去ログで何度も指摘した「日本的経営」もまったく同じで、データーや歴史的事実、社会学的見地によって立証されています。

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P・S

そうです。これからはオウエンのごとく、チャネラーの情報にオウエンのごとくオウエン(応援)してもらう時代なのかもしれません。

こうなると待望のニュータイプの誕生なのですが、焦ってはいけません。

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チャネリング、宇宙から届くテレパシー。オウエンも同じでした。

信じるか信じないかはあなた次第です。


映画『起動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のアムロの台詞の 「だったら・・」の後の台詞、何を言おうとしたのかが気になる方は ↓のリンクをクリックお願いします。


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保守とは難だろうかーカツトシさんのツィートからみる②保守の伝家の宝刀


(前回からつづく)

まぁ、前回で打ち切りにするつもりでしたが予定変更して少し補足したいと思います。


【体罰や虐待を黙認していた80年代の大人たち】


80年代に保守派に体罰を批判すると必ず、

「これは躾なんだ!日本の昔からの伝統・慣習だ!」

と糾弾されたことだと思います。

今だからこそ学校教育の体罰や家庭内の虐待が問題視されており、昔は体罰や虐待を受けている子供を、大人たちは正直黙認していました。

これは「教育の一貫」だと言って。


【いい学校・いい会社が全て】

ただ、時代はその頃はインフレで「いい大学、いい会社、いい暮らし」という新卒一括採用で、レールに乗れば将来安泰という大人たちは我が子を子供の多い団塊jr世代であるにもかかわらず、受験戦争に子供に対して徴兵を強要するのでした。

伝説化した話かもしれませんが、駒澤大学での競争率は100倍であり、浪人してなんとか入学できるのがデフォで、だいたいキャンパスの6割以上が浪人生だという競争の時代だったわけです。(私の大学も競争率30倍以上で、当時キャンパスは6割の浪人生で埋めつくしてました)


【有名大学を中退する若人たち】

こんな閉塞的な時代になると当然、尾崎豊という10代のカリスマが登場するわけですが、何だか大人がつくったレールから外れるアウトサイダーがカッコイイみたいな風潮があったと思います。

私と同い年なのですが、くりぃむの2人は早稲田大・立教大中退で確か有田は中退だし、ナイナイの岡村さんも立命大中退で、普通に浪人して入学しドロップアウトするような「若さに任せ挑んでくドンキホーテたち」が多くいたのです。

それがまた社会全体は豊かになるという期待・インフレマインドのようなものを抱いていたからできたことなのでしょう。


【アイツは言っていたね、サラリーマンにはなりたかねぇ(芸人になりたい)】

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>若さに任せ挑んでくドンキホーテたちは
>世の中のモラルを一つ飲み込んだだけで、一つ崩れ一つ崩れ全て壊れてしまうものさ
>アイツは言っていたね。サラリーマンにはなりたかねぇ
「Bow!」作詞・作曲  尾崎豊
.今では
もしくは
.
>アイツは言っていたね。ブラック社蓄になりたかねぇ
.
.
こんなところでしょう。
.
盗んだバイクで走りださないだけマシかもしれません。バイトテロはしますが。
.
15の夜

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おお、故に体罰も虐待も残業代未払いもセクハラもパワハラも批判できる今のほうがいいと思えます。いやぁ~進歩的でごめんなさい。保守派の皆様たち。
.

【保守とは逆進性が強い故に歴史修正したがる】

まぁ、結局冷静に考えてその当時が今よりもよかったわけでもなく、それこそ美化しすぎるだろってことで、これマジでネトウヨ・戦後保守と同じ発想だと思います。

昔は残業未払いが当たり前で大企業かモラルのある経営者の元でないと貰えないという日本の社会全体がブラックな風潮だったと思いますが、これが古きよき時代の家族的経営の実情なのです。日本の産業社会学の泰斗である尾高邦雄先生のデーターやらその考察によるまでもないのです。

マックス・ウェーバーが伝統主義者を「永遠の昨日」と揶揄したように、保守はやたらと「もはや変えられない過去」を変えられないからこそできる所業、つまりは過去を美化し歴史修正したりするわけで、まぁ逆進性が高いのだと思います。

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だから新憲法に財政健全化があろうがなかろうが、頭の中はネトウヨと同じく憲法9条のことでいっぱいで、「最高裁判で自衛隊が違憲扱いされると予算が組まれなくなる!」とか極論をもちだして、庶民にとって一番重要なシングルマザーのホームレス化が容認されかねないようなことを軽視しがちになるのではないでしょうか。

.

黒帯ですらこうなのですから・・・。白帯だと頭がいたいです。

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【保守の伝家の宝刀である変化の漸次性】

マーガレット・サッチャーの

「ビクトリア朝に戻れ!」

という発想もそうですし、ネトウヨが戦前の教育勅語やら大日本帝国の復活を願うことなんてまさにそうです。

しかし、それでも差別化するためにネトウヨのような「ホシュ」と異なり「保守」は伝家の宝刀を使います。

それが、「変化の漸次性」という必殺技、金曜よる8時に放送、宇宙刑事ギャバン・シャリバン・シャイダーの後に放送されていた「新日本プロレス・ワールドプロレス」でアントニオ猪木がたとえ生放送のTV中継でも、8時45分ぐらいに延髄斬りで必ず相手をしとめていたような、あのような究極の必殺技を使うのです。

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【男女雇用機会均等法施行から30年たった今】

では、日本の社会の変化の漸次性について例をあげて分析してみましょう。

まず男女雇用機会均等法が施行されたのが1986年であり、実際30年以上も経過したわけですが、今ではどうなったことでしょうか?

 

いや、ほとんど変化してないですね。保守派の皆さん。


【保守が生む進歩的なイデオロギー】

保守派のいう「変化の漸次性」なんてただの幻想でしかなく、それもそのはずそのシステムが変化するといことは、すでにそのシステムの中に組み込まれていて、変化することはそのシステムの恩恵にあやかっている連中が変わることであり、その変化の中には自分らが享受している恩恵も当然存在し、しかしながらその恩恵を自ら手放すわけなく、そうやって良くも悪くも慣習化され既得権益化してしまうのではなかろうか。(次回、劇場版『起動戦士ガンダム 逆シャア』のエピソードで説明いたします。)

いずれその恩恵にあやかっていない集団の不満が蓄積して、この女性の社会進出の問題ですと勝間和代さんが選択したグローバリズムや、他の優秀な人であるのなら山尾しおり議員のようなリベラル、後は田嶋陽子先生のようなフェミニズムと、

保守の閉塞感を打破するイデオロギー

が生まれまたは復活し、よりいっそう強化されていくのでしょう。

これはスメルサーの社会の変動モデルからも考察できます。

(注意:私の適当なコメントです)


【エリートの奢り】

過去ログの「佐藤健志さんの憂鬱?」でも述べたのですが、戦後保守って結局は「日本の自殺」を阻止しようとするためによかれと思い結成した「グループ1984年」のような政治への直接関与が、逆にグローバリズムに支配されたディストピア社会の実現化の手助けしてしまったように、イデオロギーの問題というよりもエリートの奢りの問題なのかもしれません。

進歩的なことを否定して保守して逆進して、いつの間にか急進的になってしまう。

パレートが「エリートの周流」と変動モデルを示したように、社会の変動にはエリートが必ず関与しており、このエリートの勝手な妄想に私たち一般庶民は煽動され振り回されいるだけなのでしょう。

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【アイドルと社会学の関係に詳しい人・・になりたくない】

ちにみに私は社会学部出身だから社会学に詳しい人なのです。

 

そもそもカツトシさんをフォローしていただけで、なぜか私もブロックされてそれでいて詳しい人発言でわざわざブロック解除されてリプライされて絡まれました。あぁ懐かしや、保守のごとく美化していしまいそうです。


(次回へつづく)

ゴーマンなエリートどもに懐疑的になられた方もそうでない方もその信者の方も、私の職場に嫌がらせなどするようなことはやめたいただきたく思い、こちらも警察や弁護士の力を使いたくないのでとりあえず ↓のリンクでもクリックお願いします。


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保守とは難だろうかーカツトシさんのツィートからみる①


【古屋経衡氏と裁判中のカツトシさんにリプライしてみた】

カツトシさんは、東野幸次さん司会の『正義のミカタ』に出演している京都大学の藤井先生の勉強会の生徒(だった?)のブロガーでありユーチューバーでもあります。

そのカツトシさんのツィートで面白いものがあり、リプライしてみました。


【保守はやたら過去を美化し幻想を抱く】

つづくツィートも大変興味深いので紹介します。

保守がやたらと過去を美化する傾向にあるところに私は同感しますし、今でも雑誌『表現者クライテリオン』に寄稿している学者や作家たちと、その熱烈な支持者たちに対して違和感を感んじる所以はここにあるのです。

今のグローバリズムの支配された世界が悲惨だからといって、古き良き時代を懐古し単純に時計の針を戻せばいいとか、そういうものじゃないでしょうにてことです。


【過去って極論であるが風呂にも入らないし歯も磨かない原始人、これいいのか?】

今や進学校で体罰禁止されている大坂桐蔭高校でも、80年代の設立当初では体罰が酷く、そこの生徒たちは「社会から大人から親から見放されていた」感が非常に強かったと思います。

これで昔はよかったとか言われても、「いや!いや!」と普通に理性的に思うわけです。

部活でのうさぎ飛びも水分補給禁止などもそうですし、会社でのセクハラやパワハラなんて当たり前で、当時これ反対すると「頭がおかしい甘えた考えのガキ」扱いされました。

「甘やかされたガキ」というオルテガの言葉を引用して、糾弾されたでしょう。

残業未払いもそうですし80年代にそれを指摘したら、ただの共産党員扱いされた世間知らずのボンボン扱いされました。(今でもブラック企業では横行してます)

「24時間働けますか」のただの搾取されただけの社蓄が、島耕作のごとくビジネスマンでかっこいいと思われた時代だったのです。

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【神話化された日本的経営】

この過去は良かったったという考えは、実は今や神話化された1958年にアベ・グレンの唱えた『日本的経営』もそうだし、エズラ・ヴォーゲルの1979年に出版された『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の本もそうで、やたらと保守に美化されて日本人はこれに今でも陶酔してしまっているわけです。

実はこのブログで何度も取り上げている産業社会学の泰斗である尾高邦夫先生の『日本的経営ーその神話と現実』では、かつての日本の経営の美化を1984年に徹底的に批判しています。(尾高先生は日本的経営を評価してた人です)

 

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【戦時体制と戦後の労働組合によりできた終身雇用制度】

もともとアベグレンの評価対称としている企業は、

300人以上の従業員の会社であり、しかも労働組合のあるまともな企業ばかりです。

よくブラック会社の募集名文句である「家族的な」表現は誤りで、現実は封建主義的であり組合のない中小零細企業に勤めたことのある連中なら経験測から当たり前のことを、社会学的見地に立ち結構ボロクソに批判しています。

日本の終身雇用も戦争中に転職できないように「労働移動防止令」が発動された流れと、戦後発言力が増大した労働組合により首切り反対になり、なんとなく流れでできただけで、日本は古来から会社が共同体とかそんなの幻想だったとこのように尾高先生は分析しています。

まさにカツトシさんがツィートしている

>保守派が考える遠い過去に存在したハズの生き生きとした本来的な人間らしい共同体の存在もどう考えたって幻想に過ぎないんだよね

と同じようなことを尾高もその著書で社会学者として淡々と述べています。


【美しい国という幻想】

だいたい、家族ぐるみの共同体内でブラックで鬱病とか過労死ってありえないし、共同体としての会社が社蓄の屠殺に加担しているわけで、普通は変だと理解できるようなものです。

実際、規模の小さい組合のない中所零細企業では、80年代でも3割以上の離職率であり、(今では当たり前かな)決して終身雇用も慣習化されていたわけではなかったようです。

まぁ、日本の社会そのものがブラックなら人間が病んでも不思議でも何でもないでしょうけど。

これのどこが美しい国なのか。

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【日本的経営が勝間和代さんを生んだ】

で、その日本人の自己陶酔が女性の社会進出を阻み、その閉塞感から逃れるが如く抑圧された優秀な女性が、グローバリズムにより救われ、実際多くの抑圧された人々が信仰心をもつようになるわけです。

この神話化された糞みたいな日本的経営により、勝間和代さんは誕生したと言っても過言ではありません。

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【保守って難だろう】

これは正直、仕方ないしそもそも新卒一括採用で、そのレールから外れるともう家畜のごとく株主のために肥えて出荷されるとなると、もうバイトテロするしかないとか、ヒッピーの発想になるのじゃないのですかね。

そう思うと「保守」って結局、グローバリストとか育てるし、ちんけなテロリストも育てるし、何(難)だろうかと思う。

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(次回につづく)

とにかく社蓄としての労働に家事や育児や介護に疲れた。「グローバル疲れ」でもあるが、そもそもこのグローバリズムを跋扈させたのは保守思想じゃないか。そう思いもう少しゆとりのある人間的な生活できるようにと願う方は ↓のリンクをクリックしてください。


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