三橋貴明の象限図から考える変数という概念

【変数が少ない弊害】

私は過去ログで三橋貴明さんがよくブログで披露する象限図について、変数が2つしかなく欠点だらけと批判的なコメントをしました。

例えるなら、TPPに反対すると、

”鎖国でもするのか!”

と激昂する論客と同じであり、いや

TPPと鎖国までの間には非常に隔たりがあり、関税や国内産業を守る補助金や国内法など、いくらか規制があるのとないのとでは大きな違いがあるのです。

これこそ、変数が一つしかなく

規制のない自由貿易 or  鎖国

という二者択一の選択に迫られるというものなのです。


【三橋イデオロギー座標軸の変数】

 

上の三橋さんのいうイデオロギー座標軸は変数が二つです。

変数①は右か左か
変数②はグローバルか反グローバル化か

です。


【従属変数と独立変数】

これは社会学にある概念なのですが、イデオロギーという従属変数に対して、独立変数の2つが関係しているということを意味しています。

従属変数 = 独立変数① 、 独立変数②
イデオロギー = 右か左 、 グローバルか反グローバル化

数学(算数)に例えるのなら、

8 = 4 × 2

のようになるわけです。


【虚構の世界でもリアルなアニメ】

丁度、三橋さんのイデオロギー座標軸がいいサンプルになるのですが、イデオロギーって言ってもあくまでも政治的なイデオロギーであり、三橋さんはアニメ好きでもあるので、アニメのイデオロギーとしての座標軸も当然作成できるわけです。

適当につくったのですが、アニメでもいろいろあり、日常系で現実にあるような恋愛系もあれば、SFや魔法少女などでありえない虚構のアニメもあります。

ただしアニメという従属変数にこの象限図では変数が2つしかなく、虚構の世界であるのがしかし実際いるような人間像を描くようなSFのアニメもあり、そうなるとなぜかリアルだなと感じることもあります。

進撃の巨人なんて比較的にそうであり、調査団が命を賭けて巨人と戦っているのに、市民から

”税金で何してんだよ!”

みたいに、成果をださないとバッシングを浴びるような場面がそうです。
(自衛隊が税金の無駄とかの論調なんてそうですね)

起動戦士ガンダムなんてSFでありながらリアルであるアニメの典型例であり、ランバラルが非常に部下想いで、手柄を立てて出世して部下たちにいい暮らしをさせたいと発言するシーンなんかとてもリアルです。
カイ・シデンがアムロが地球出身者でエリート様と皮肉るシーンも、生れにより格差が生じており、移民派の妬みやらルサンチマンやら感じているとも思わせるシーンもリアルです。
セーラがアムロに無茶振りして「あなたならできるわ」と言うところも、会社で営業側の無茶ぶりに現場が振り回されるシーンなんかを連想させます。


【作品によりどこに位置するのか】

一方で実際ありえる世界なのにリアルでないアニメがあります。

例えばアニメ『中二病でも恋がしたい』なんて登場人物がいい人ばかりで人物像がリアルではありません。
アニメ『みなみけ』も日常系であるけど、まぁありえません。現実にある人間のドロドロしたところ(学校のイジメや糞みたいな教師)や葛藤など描写していませんから。『キャプテン翼』もそうでしょう。人間像が素直すぎます。

右下のエリアにあてはまるアニメが浮かばなかったのですが、『闇金ウシジマくん』のアニメができれば、ここに位置するでしょう。

ドラマ『太陽に吠えろ』や『西武警察』は左下に位置し、『踊る大走査線』は比較的に地方公務員とキャリア官僚との関係、上部構造と現場の下部構造とが描かれ、右下に位置するかもしれません。(それでも人間像が素直すぎるように感じます)


【経済学の独立変数】

アニメで例えてみたのですが、別にこれがリアルであるかとか、虚構世界であるかとか、これだけの変数で決めるのにも限界があり、これにスポーツものとか根性ものとか、友情もの、恋愛もの、ホラーとか、ほのぼの系とか、いくらでも変数を組めるわけで、そんなのキリがないわけです。

これは学問でも同じく、

経済学・社会学・人類学・心理学・歴史学・政治学などはそれぞれの従属変数に対して、取り扱う独立変数が異なりそれが学問の特徴となるのです。

経済学は基本的な従属変数は生産・資源を組織する技術・富の分配であり、
独立変数は需要と供給というようになります。

従属変数(生産・資源を組織する技術・富の分配)=独立変数(需要)、 独立変数(供給)

ケインズ派になると、

従属変数(生産・資源を組織する技術・富の分配) = 消費性向 、資本の限界効率表、利子率

となります。


【遅刻した人の言い訳が独立変数】

ちょっとうっとうしくなりましたね。(笑)

要は、結果に対して決定因、
つまりは例えるのなら会社に遅刻したという結果に対して現象に対して、その決定因つまり

寝坊した、仕事行きたくなかった、妊婦を助けた

などの言い訳を述べることと同じなのです。

遅刻(従属変数)= 妊婦を助けたから(独立変数)、仕事の資料を夜遅く作成したから寝坊(独立変数)

ここで大切なのが、言い訳をする人が

嘘をついていないということです。

妊婦を助けていたとかほぼ間違いなく嘘です。

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【所与の条件】

これ、非常に重要なポイントであり、経済学のモデルなんてその典型例であり、

例えば価格を決める需要と供給の関係で、その価格が身内の値引きや常連客という人間関係などを考慮してはいけないのです。

誰に対しても市場原理の需要と供給のみの関係で価格が決まる。

それらを疎外する変数は

所与の条件

としてないこととされるのです。

遅刻の理由を嘘をつかない = 市場原理以外の要素で価格は決められない = 所与の条件


【雑すぎる経済学のモデル】

よく経済学モデルで

①金利が一定である
②海外との貿易の影響はなしとする
③小国のモデルに限る

とかは所与の条件であり、「おすそわけ」とかボランティアとかは経済外部性として大抵、除外されます。


【経済学のモデルの世界の人間はキャンディ・キャンディ並みの人物像】

はっきり言ってそんなの(「おすそわけ」やボランティアの影響を省いたり、身内内で値引きするような影響を省く)非リアルであり、アニメの『キャンディ・キャンディ』の主役のキャンディやアンソニーのように無垢でありえない人物像や、キャンディをいじめる連中らが極端に悪のごとく扱われるとか、まぁそんな人間像はありえないのです。

リアルな人物像は古くは夏目漱石の小説『それから』とかで、もうそれは屈折していて、友情のために女を譲り、しかしその友人はまた30歳ニートの主役を世間知らずと揶揄・嫉妬し、何やらまたその女を取り戻したりとか、その女も流されやすくわけわからず、まぁ現実の人間像ってそんな理不尽なもので、そこが非常にリアルなのです。
政治的な出来事に影響を受けない人間なんていなく、『それから』では日清戦争に勝利し一等国の仲間入りをめざす日本という国家と、しかし不況により氷河期のニートができあがったとう社会の背景もあり、そこがまた実にリアルです。

最近では漫画『闇金ウシジマくん』がリアルで、実は別の機会でまた説明しますがそれが非常に大切なところです。

 

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P・S

ちょっと、今回のブログは長くなりましたが、要はTVに出てくるコメンテーターとか御用学者の言うことはインチキだらけで信用するなということです。

一つの社会現象や経済状況に対して、そんなに簡単に語れるものでもなく、人手不足だから外国人労働者受け入れとか、小子化でダメで経済成長しないとか、消費税を全て社会保障に充てるとか嘘ばっかり言ってて、おまけにその瑕疵が露呈しても何ら責任とりませんから。

国民一人当たりの借金とか言ってる人とかいたらもう末期ですね。
ただのインチキのペテン師です。

経済のことよくわからないまま社会人になった人へ―ひとめでわかる図解入り

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