エドマンド・バークの亡霊②


【二択を迫る者はニセモノ注意

約五年ぶりにバークの『フランス革命の省察』を読んでいるのですが、佐藤健志さんの訳はかなり斬新というか、ふざけてるっぽく、まぁ言わんとすることがわかります。

だけど、案外、読み落としているところもあり権力者の大衆煽動の手法の一つの、

「悪徳を放置する or 制度の全面廃止」
「王政による専制支配 or  新政府による専制」

と二者択一の選択を迫るものも記述されておりました。
ジョージ・オーウェルの『動物農場』の羊どもの

「四本足はよい、二本足は悪い!」の単純思考と酷似しています。

これは立憲民主か自民党かの二択であったり、中国に隷従するか米国に隷従するかの二択も同様です。

TPPに反対すると、

「鎖国するのか!」

という発言もそうですね。(いや、TPPと鎖国までには大きな隔たりがあるでしょ)

後は社会主義か民主主義の二択もそうです。
某ブラック会社の取締役の

「週休7日か過労死」

の二択も同じです。(中庸って知らないのかよ)

私は不安や恐怖を煽る連中はニセモノだと過去ログでも発言していますが、二択を迫るのもニセモノだと思います。


【思想なんて仮説止まり】

科学ですら反証可能性があるわけで、ましてや社会科学など尚更であり、当然私の発言も仮説止まりであり、真実なんてどうでもいいのです。

しかし、黙っていたら残虐思想の連中を放置して、ホロコーストに加担したこととなり、そこは別の選択肢として提供する立場にあると、3.11で東北支援と言いながら、舌の根も乾かぬうちにTPP参加交渉に国民のほとんどが賛成の意を表明し、私は黙認するのをやめました。

まぁ、右からも左からも上からも下からも、ついでに前から後ろから畑中葉子状態で叩かれ、そもそも邪心溢れる成功法則の本から再開した読書が、何やら逆方向に進み、方向性を修正している次第です。


【ネトウヨ今昔物語】

まぁ、この本を読み返して発見が多く、当時宮廷・貴族・聖職者のことを物書きがデマゴーグのやり口で悪く描写し、これが貧民の影響を与え、イヤミな成金と手を結んでいるうことも記述されていました。

これ、貧困熱狂的愛国者とグローバリストの関係に非常に酷似しています。

のちに近代化が進行し、貧困者は労働者となりイヤミな成金の職業奴隷として、酷使されるわけです。そして、次にこの労働者がマルクスみたいなグローバリストと双子的関係の抽象合理主義のペテン師に煽動されるのです。


【弾圧してはいけない】

バークもいいことも言及しており、貴族や聖職者などに対して、

「君はスパルタを征服したのだから、今度はスパルタを引き立ててやるがよい」

と引用しており(佐藤さんの意訳かもしれないけど)、これは古代ローマ哲学者・政治家のキケロの言葉だそうです。

私がかつての関が原の負組が幕末東北を奴隷のごとく扱い、それが戦前の陸軍の国家破壊の起動力となり、これこそ学習するべきことなのでしょう。

30年以上放置した第一線で活躍したい女性を隅に追いやった末、グローバリストと結びついた例が非常に多く、これも同じく既存の国家のシステムの破壊に積極的に加担しているわけです。

まぁ、バークも労働者に相当、蔑視しており同じ事やってるわけですけど。


【バークは無心論者を批判している】

ちなみに、バークは無神論者を批判しており、信仰心がないからこんなとんでもないことをやりだすと言及しています。

まぁ、日本人なんてその典型であり、ダーウィンの進化論を知らずして、それを支持しており、対峙している理論を全く検討せず、しかし天皇は天照大神の直系の子孫とか、もう最低最悪な思考回路を多くが持ち合わせています。

これも、

ルターやデカルトの理神論の大陸思想→英国でのロックやホッブスの社会哲学→ルソー

と神の存在が省かれ理性とも言えない理性もどきが、大衆の間で跋扈するわけです。

もうスミスやカールメンガー、マルサス、そしてダーウィンが決定打となり、ハーバード・スペンサー、ウィリアム・サムナー、優生学と歯止めが利かなくなり、それに対抗するがごとくマルクスの唯物論が登場するのですが、

無神論 VS 唯物論 ≒  資本主義 VS 共産主義

だいたい、こんな感じです。


【日本は無心論】

まぁ、日本人はこの壇上にすら乗っていなくて、石斧かついだ状態ですが。

「ダーウィン進化論を信じているが、天皇家は天照大神の直系の子孫であり、私は浄土真宗でクリスマスを祝います。」

だいたい、こんな感じでしょう。

おまけに、新渡戸稲造の『武士道』精神に酔いしれ、『日本的経営』とかエズラ・ヴォーゲルの『ジャパン・アズ・ナンバーワン』とか読み自己陶酔し、よく自分で調べていないわけです。

生活保護受給者を叩いたり中韓叩いて米国隷従し、東北や沖縄を見捨てているのが事実だし、今だに国の借金とか言ってるのですから。その程度です。


P・S

バークの時代は金属主義で当然貨幣発行に限度があり、まさに緊縮財政で貧困不満が爆発して、それにかこつけた三文学者たちが、暴徒を煽動して革命を起こしたのでした。

これも社会の変動の起動力である緊張(ストレス)を、三百代言が利用するわけですが、この現象は日本で現実として起こっています。

ただこの時代のフランスと今の日本の違いは、故意に緊縮財政をして、不満を起こし公務員・医師会・農協・中韓北・生活保護受給者・在日と悪者にしたて、それをレントシーカーやグローバリストがやらかしているところです。

10代・20代で右翼思想やユダヤ陰謀論とか中二病を患っていれば、いい年したTVタレントが熱狂的愛国者となることもなかったかもしれません。(中国包囲網でRCEPって何じゃそりゃ)

とりあえず、小中学校の図書室には、中沢啓治氏の『はだしのゲン』と小林よしのり氏の『戦争論』と宇野正美氏の『ユダヤが解ると世界が見えてくる』の本を置きましょう。

早い段階で見えない敵と戦うことは、必修科目です。

 

 

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