経済財政諮問会議と緊縮財政と敗戦否認の危険性


【亡国の緊縮財政】

今度こそ信頼できる財政健全化計画を  2018/1/24付 日本経済新聞 朝刊

 >内閣府は、政府が今夏につくる新たな財政健全化目標の前提になる中長期の財政試算をまとめ、経済財政諮問会議に提示した。
>2019年度以降に歳出を抑制しないと、国と地方の基礎的財政収支(PB)の黒字化の時期は、従来の25年度から27年度に2年遅れる。これは実質2%、名目3%超の成長が実現するケースで、低成長の場合は27年度でも8.5兆円の赤字が残る。
>安倍晋三政権は、PBを20年度に黒字化する財政健全…

【この道はいつか来た道】
まぁ、こんな話題は進撃の庶民ブロガーのほうが周知していることなのですが、今だに恐らく90%以上の国民が上記のプロパガンダーに踊らされているわけです。
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まず三橋さんの言ってる内容を理解するには複式簿記の知識が必要であり、バランスシートを知らない連中に説明しても、煙に巻かれたような騙されたというような錯覚に陥ることでしょう。かといって、今さら簿記を10分で説明して理解できるかどうかとなると、まぁ無理だと思うわけです。
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故に、90%以上の国民に理解させることは不可能であり、池上彰さんがTVでわかりやすく説明すれば、内容を理解していなくても、
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「池上さんが言うなら間違いない」
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と納得することでしょう。
ここで山本七平氏のいうように「純粋な人間」や頭山満のような「破天荒で豪快な人間」などのポピュラリズムにのった人物像が必要となるわけです。
某禁則事項者のような説明は最低限の知識を有したものにだけ有効であり、ロゴスなきロゴスの日本人には敷居が高すぎるわけです。
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「みんな支持してるから俺も支持しよう。」
この繰り返しです。

【財政健全化したければ法人税率を戻せばいい】
だいたい、普通何百兆円も内部留保している企業側が国の財政に口だすとか疑問に感じなければならないわけですが、いくら訴えても響かぬ鐘のごとく虚しい試みなわけです。
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そんなに、財政健全化したけりゃ法人税引上げればいいだけじゃん。

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【当たり前のことほど理解できない】
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今から20年以上の前に、私は西日本全域に販売網を有しているカー用品の店に商品を卸すルートセールスをしていたことがあるんですけど、まぁ新人担当には普通は売り上げの低いところが任されることになるわけですが、当然、売り上げの低い店って都道府県のGDPも低いわけですよ。
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で、先輩が引き継ぎをする際に
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「いや、君のところはなぜか高速道路が整備されていないことろばかりなんだよ。」
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と苦言していたけど、こんなのインフラ整備と経済の相関関係なんて、その時体験として当たり前のように思っていたわけ。
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遠征のエリアは、鳥取・島根・四国四県・大分・宮崎・鹿児島です。(日帰りコースの大阪・奈良・京都などは別枠です)
インフラ財政出動派なら上記の名前を出すと、別に説明がいらないわけです。
なるほどなって感じで。
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だけど、こんな当たり前のことですら周知されることが困難なんですよ。
インフラ整備しなくて地震が起きたら、ひたすら根性で上位構造を充実とかもう知識だけで頭が肥大化した連中の妄言で、戦後生まれのマッチョ思想の熱狂的愛国者とたいして変りません。

【TVドラマで刷り込め】
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過去ログで広瀬すずさん主演のTVドラマ「anone」に少し触れましたが、前回放送で妙な会話がありました。
道路工事の現場の会話です。
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「これ、毎回同じ場所を掘り起こして予算使い果たすだけの仕事じゃないですか。」
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もうこれで視聴者は公共事業が悪徳土建屋の既得権益のための悪行という物語が完成されたわけです。簡単でしょ。説明不要ですから。
最近医療ドラマが流行してますけど、同じようなことをされているわけです。
医師会を悪者にするような内容であったり、厚労省の規制が悪であり経済特区で規制がとっぱわられ心筋シートを使用して幼い子供の命が救われたり、患者さんは大切なお客様ですというような消費者にみたてた内容にしているのです。
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このやり方、既に何年も前から堤未果さんは米国でも同じことをして、米国は結果あんな酷い国に凋落してしまったわけですけど、そのことについて警告していたわけです。
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沈みゆく大国アメリカ 〈逃げ切れ! 日本の医療〉 (集英社新書)
堤 未果
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藤井聡先生の公案か、さかき連さんの小説で物語を広めるにも、まず活字という高い敷居を乗り越える必要があり、こんなことよりTVドラマの内容に刷り込んだり、池上彰さんらを操ればイチコロなわけです。
(池上さんってグローバル化、TPP、医療、福祉、インフラ整備、ベーシックインカムとかに関しての専門家でないし、それらに関して長期に渡り考察し続けてきわわけでないので、だから彼の人柄だけで彼の論説に盲信するのは非常に危険なわけです。)
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まぁ、インフラ財政出動派の敗北はTVのスポンサーが企業であり、グローバリズムに基づいている限り負けは最初から確定していたわけです。
JAや医師会やゼネコンだけのスポンサーでドラマを作成できるのかって、まず無理ですし脚本家が「国の財政破綻が!」とかそういうレベルではもう絶望的なのです。

 【負けを認めること】
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まず負けを認めることでしょう。
これは日本の敗戦の反省と同じく、敗戦を認めていないから開戦に至った原因やその経由の分析が疎かになり、こうして愚かな過ちを繰り返しているわけです。
戦後の、謝罪担当は左であり、敗戦をなかったことにする担当が右で、二度とこの敗北を繰り返さないという反省の担当が非常に少ないわけで、これが今でも引き継がれれているわけです。(小室尚樹、内田樹氏らは異端の少数派)
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まず、日本人は目覚めない。
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これを前提としてこの空気を規範とし、契約の概念もない議論もしない、論理性に欠けており、しかも信仰心もなく(日本教以外)、何しでかすかわからないと外国から気持ち悪がられていることを自覚することです。この事実を受け入れることです。
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アベグレンの日本的経営とかエズラ・ヴォーゲルの「ジャパン・アズ・ナンバーワン」、小林よしのり氏の「戦争論」などを読むことにより、自己陶酔ばかりして敗戦について何も考察しなくなり、議論は和を乱す悪としその結果としての今の日本の惨状なったとも分析できます。(反省しないから、小泉政権の構造改革でデフレが加速し失敗して、また安倍政権でもっと過激なことをし再デフレ化するわけです)

 

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