1998年問題とは


【格差の拡大はいつからか】

山田昌弘先生は著書「希望格差社会」において、1998年を境に実質GDPがマイナス1%となり、二極化、氷河期世代、フリーターの増加が増えたと言及しています。97年までは自殺者が2万2千人前後であったのが、98年で3万2千人となりそれ以降高止まりであるとういことです。(最近は3万を切っているでしょうが)
その頃から「リストラ」という言葉が定着しだし、業績の悪化の理由として正社員の早期退職推奨などの人員整理が行われたということです。

日本のデフレーションがいつからかの論説は分かれているようですが、1998年問題あたりが分かれ目だったのではないではないでしょうか。
やはり、その前年度のアジア通貨危機や消費税増税という衝撃的な出来事があり、これもまた消費税増税が景気の腰を折ったかどうかなども、財務省を中心としてまだ論説が分かれる所です。


【実は1997年に恐ろしい法律が施行されていた】

しかしまた、別の視点があることを最近の出来事(三橋ショック)により、知る機会を得られました。

またこいつ(三橋貴明)かよと指摘されるところですが、まず中味を見てください。(26分~27分ぐらいのところ)

山田昌弘先生は1998年問題と称しやはりその頃から格差が拡大したのではないかと論説を唱えており、経済面だけでなく心理面においての活力の低下などによる格差問題について述べておりますが、三橋氏は別の政策面での同様の時期での衝撃的なことを述べております。それがこれです。

1997年 財政構造改革法(財政構造改革の推進に関する特別措置法)

動画を見てもらえばおわかりになると思いますが寒気が走る内容です。(ある特定の人たちには)

・財政赤字対GDP比を、毎年3%未満にする(第4条)
・高齢化に伴う社会保障関係費の増加額をできる限り抑制する(第7条)
・地方への補助金等の額の各省各庁の所管ごとの合計額が、前年度の当初予算の90%を上回らないようにする(第53条)

・・・・・・。
こんなことしているから、まぁあれなんです。

これに改憲案にこれが明記されたら相当キツイですね。


【激情に任せて行動起こすと取り返しのつかないことになる】

まぁ、上の図では「このセットで福祉が完全崩壊」と書きましたがもっと事態は深刻であり、社会が崩壊しさらにはその総体である国家にも非常に関係してくるわけです。(国防費を維持するなら北朝鮮みたいな社会に日本はなります。明治時代でも富国と強兵がセットでしたから)

国家の成立の過程は多くの国がそうであるように、ビスマルクは福祉を充実させて各地域が民を搾取していた体系から国民意識を高めて、ドイツを統一に結びつけました。
第一次第二次大戦中の英国も格差を是正して国民の意識を統一に導き、第二次大戦で米国も格差が是正されたのも同様の理由からです。
廃藩置県も各藩で税を独自に徴収する体系から、一度中央に吸い上げ地方に分配するのも国家を統一するためです。
どうしても国をまとめるには格差を是正させる必要があるわけです。

結構、緊縮財政が個人にとって社会にとって国家にとって全てにおいて危険であり、資本主義経済をいきなり止めることが出来ない状態であるのなら、財政出勤の政策を選択するのが保守的な考えともいえます。(私は保守ではありませんが)
財政緊縮により格差拡大するのは保守でなく、むしろ逆進的思想なわけです。

この国の膨れ上がる借金という怪しげな概念をふっとばす、影響力のある知識人が三橋貴明氏であり(あった)、97年の財政構造改革法の内容の一部だけでもこれは国体を破壊しかねないし、憲法に明記されたら国民を助けるために福祉を充実させたら、均衡財政を崩すこととなり憲法違反になるわけです。

かつての自民党の改憲案には社会と家族が支えると明記されており、たとえ第25条の権利が明記されたままでも、最高裁判所の判決により、それもつくがえされる可能性があるわけです。

例えば父親からDVを受けて家出した女性が何かの拍子でシングルマザーとなり、PTSDとなり父親と連絡とるのも恐怖で身が震える状態になり、その女性が不幸にも生活できなくなり、それで社会(自治体)に母子家庭なり生活保護の受給を申請する際に窓口で、

「父親が顕在ですね。三親等内の全ての承諾を得てからしてください。」

と跳ね除けられる可能性があるわけです。

軽率に発言はできませんが、仮に三橋さんの前妻がDVを受けていたとして、(あくまでも仮にです)その影響が残っておりPTSDになっており、再び三橋さんと面会する必要があるとなるとやはりそれは酷でしょう。(あくまでもそれが事実としたらです)

このような福祉の問題は現実的に日本で現在も起こっており、山本太郎議員がこのことについて選挙演説していました。

激情に任せて全て破壊すると本当に取り返しのつかないことになるのでは、なかろうか。

 

 

 

 

 

 

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