日米同盟の脆弱性ー後編


(前回から続く)

【第三者の漁夫の利】

アメポチサイドから戦前の日英同盟の解消によって、日本が誤った選択の走ったという意見をたまに耳にします。
故に、日米同盟は大切だと。

しかし、同盟とは友情でなく利害の一致でしかなく、こんなものただのパワーバランスのわけです。
ジンメルは第三者の立場「漁夫の利」という効果について言及しています。

これを歴史的に説明する以下の図式です。

英国(第三者)、スペイン VS フランス

英国はスペインとフランスとの対立構図を利用し、共に争わせ両国ともに国力を消耗させる作戦に出たわけです。
これが、古くはカールシュミット、最近ではクリストファー・レインのいうオフショア・バランスの理想的な海洋国家の立ち居地なのです。

大英帝国はオフ・ショアバランスにより帝国となり、これは米国や日本とて例外ではないわけです。
周知の通りに英国はこの対立構図により、スペインの無敵艦隊を撃破するようにまで発展したわけです。

ミヤシャイマーはスペイン・フェリッペ2世のディフェンシングの戦略により失敗したと論じてますが、それは間違いであり地政学的に英国が第三者の立場にいれたことによる勝利が大きいと言えるでしょう。
もうこれは運命としかいえません。


【分割して支配しろ】

ジンメルの形式社会学では優勢にたっている第三者のAがいるとすると、それに準じるの存在があると諸要素の結合が一番の脅威であり、かならず対立構図をつくろうと試みるとしています。

× 優勢第三者A VS BとCの協力

 優勢第三者A 、  B VS Cの対立

 

インカ帝国では支配者Aは、臣民BとCに少しの差を故意につけて、BとCの間に嫉妬を生み出しわざと対立構図をつくり、BとCの結合を阻止していました。
これ、自民党が今までさんざんやってきた手口です。

国家公務員の月給とボーナス 4年連続引き上げへ

地方公務員も過去ログで記述したとおりに、人事委員会や公平委員会により同じ現象が起きています。同じです。
これに対して、民間はこうです。→【増税】政府与党、所得税増税と基礎控除の見直しをセットで検討!サラリーマンの負担は増大へ

まぁ、完全に民間の中間層を破壊を試みているわけですが、これも言ってみれば

優勢富裕層A、 B(公務員)VS C(庶民

でありこの手口はアメリカで現在も継続中であり、英国サッチャー政権でも使用したお決まりの対立構図です。
年収800万以上の所得税増加させたところで、本当の富裕層の大きな収入源はキャピタルゲインであり、所得税が増えても糞程度の負担です。
これは意図的に大企業の傀儡政権の自民党の、本来日本の大企業やアメリカつまりはアメリカ大企業に向くはずだった矛先を変えた分断計画なのです。


【平等が支配者の天敵】

帝国主義の時代にも現地の支配をこれ(分割して支配しろ)により成し遂げました。

英国は単に”インドによってインドを獲得できた”という名言もこの対立構図をことを意味しており、
BC500年ごろのペルシャの王クセルクスも”ギリシャ人と最も戦ったのはギリシャ人”と言い放ってます。

こんなの2000年以上前からの常套手段なわけです。

ただし、この方法の失敗例があり、それはオーストラリアです。
オーストラリアではいくら支配者がBとCで差異をつくり対立構図をつくろうとしても、原住民同士で平等化されてうまくいかなかったわけです。

実はアテナイのソロンも名言を残したように、「平等は戦争を生まぬ」わけです。


【インドは漁夫の利を得ようとしているから期待できない】

前回のブログに話を戻して、痛恨の2014年の安倍晋三の歴史的失策、つまりはロシアとの協力関係放棄ですが、これに対してインドと関係を深めればいいと意見が出てきます。

ないwないw

もうこれまで述べてきたように、この状況はインドにとって完全に理想的なのです。

言ってみればスペインとフランスとの対立関係を沈黙していた第三者の大英帝国となる前の英国の状況なわけです。
インドは東南アジア諸国が中国から脅威を感じていても、沈黙しているでしょ。

当たり前です。
この一番美味しいところをとろうとしているからです。
各国のパワーバランスなんてアメポチの考えるように単純じゃないのです。

いかに日本が愚かで、日本の最大の脅威の安倍晋三氏が総理でいつづけるのを黙認どころか、北朝鮮の脅威で煽動され、政治にシモネタをもちだし優秀な議員を排斥し、公と民、地方と都市、老年と若年、農協や医師会を既得団体と印象操作し対立構図をつくり、内から外から日本を崩壊にみちびいているのかがおわかりになるでしょう。

自民党の止揚効果のリベラル政党をぶっつぶしたしっぺ返しが今にして効いているわけです。
これも政治のパワーバランスが崩壊した当然の結果なのです。
こうなることに最大に貢献したのが、われらが隠れ安倍信者の三橋貴明氏であり、西部グループなわけです。

 

 

 

 

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